エアサスもスポーティな仕様に
6月6日、ダイムラーは新型「メルセデス・ベンツEクラス・エステート」を発表し、同時にシリーズのトップレンジとなる「メルセデスAMG E 43 4MATIC エステート」を公開した。欧州では2016年9月14日に発売となり、同年12月にデリバリーが開始されるとのことだ。
Eクラス・エステート最新のAMGモデルは401ps(295kW)を発生する3.0リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、9G-TRONICトランスミッションと4輪駆動シャシーの4MATICが組み合わされることになった。最大トルクの520Nmはわずか2500rpmで発生され、0-100km/h加速の公称値は4.7秒。なお、最高速度はリミッターが作動する250km/hとなっている。
シャシーでは、エアサスペンションの“AIR BODY CONTROL”をベースにアジリティとニュートラルなコーナリング特性を追求した、スポーツサスペンションが採用された。減衰力連続可変調整機能付きのマルチエアチャンバーを備え、乗り心地重視の“Comfort”と、スポーツドライビングに適した“Sport”、“Sport Plus”の3モードが選択できる。また、4MATICは、前後の駆動力配分を31:69とリア寄りにしており、旋回性とトラクションの両立を図った。ブレーキは、フロントに4ピストンキャリパーを採用し、ディスクは前後ともドリルホール付きの360mm径としている。
エンジンやトランスミッション、サスペンションステアリングレスポンスを一括して変更できる“DYNAMIC SELECT”は、“Eco”、“Confort”、“Sport”、“Sport Plus”、“Individual”の5モードを用意。“Eco”モードではエンジンのスタート/ストップ機能やコースティング制御が作動する。
エクステリアでの変更点には、クロームを多用したフロントまわりや19インチのAMG 5ツインスポークアルミホイール、スポーティなサイドシルパネル、左右それぞれがデュアルのテールパイプなどがあり、これらが通常モデルとの識別点。シルバーのアルミニウムパネルが目を引くインテリアでは、ブラックのARTICOレザーやDINAMICAマイクロファイバーに赤いステッチが施され、いかにもホットモデルらしい雰囲気を演出。オプションでナッパレザーシートも選択できる。