今秋までに従業員は4000名以上に
ポルシェAGは6月29日、すでに国内予約受注を開始した新型パナメーラを生産するライプチヒ工場の従業員を、今秋までに4000名以上に増強すると発表した。
ポルシェのライプチヒ工場は、旧東ドイツ地域、ザクセン州北西部に位置し、パナメーラやカイエン、マカンの生産を担当。現在は年間5万台以上の生産規模を備えている。ちなみに911や718ボクスター、718ケイマンは、独シュトゥットガルトのツッフェンハウゼン本社工場で生産される。
2001年に稼働がはじまったライプチヒ工場は、カイエンの生産を担当。後に2009年に誕生した初代からパナメーラを生産。初代パナメーラが登場した当時は、ハノーバーのフォルクスワーゲン工場での塗装後にライプチヒで組み立てをしていたが、工場の拡大を重ねてきた結果、現在はすべての生産プロセスをライプチヒで行なっている。
新型パナメーラの本格的な生産を控え、このたびポルシェは今秋までにライプチヒ工場の従業員を4000名以上に増強。これにはもちろんマカンのヒットへの対応も考慮されているに違いない。
ライプチヒ工場は世界でもっとも環境に優しい工場であるとポルシェは主張する。年間で80万kWhまでの電力を太陽光発電システムによって作り出しているほか、ボディショップではロボット溶接トングの冷却に新しいシステムを導入することで、消費電力を年間36万5000kWh以上低減。さらに塗装工程では、石のダストフィルターシステムの導入によって、水を使ったシステムより60%の省エネを実現しているという。