3.8リッターV6ツインターボは600馬力を発揮
日産自動車は8月25日、ニッサンGT-R ニスモの2017年モデルを発売した。税込車両価格は1870万200円である。
GT-Rニスモの2017年モデルに搭載する3.8リッターV6ツインターボエンジン(VR38DETT型)は、スタンダードモデルのGT-R用よりも30ps上回る600psを発揮する。ボディ剛性の向上によりショックアブソーバーやスプリング、スタビライザーそれぞれの突き詰めたセッティングが可能となり、接地性が高く、しなやかで正確に動くサスペンションの採用を実現した。
外観では新形状のフロンバンパーが特徴的だ。ニスモ専用のカーボンファイバー製フロントバンパーは、カーボンファイバーシートを幾重にも重ねて精巧に作りあげることで、理想的な強度を実現。カナード形状のデザインがもたらす空気の流れにより、ホイールハウス周辺の空気を吸引し、大きなダウンフォースを発生させることに成功している。
日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用し、ダーククローム仕上げを施した新デザインのグリルは、開口部の拡大によりエンジンの冷却性能を高めながら、バンパーサイドの形状を最適化することで、従来の空気抵抗およびダウンフォースの維持を可能としている。エンジンフードは剛性の向上により、超高速域での変形を抑制し、卓越した空力性能を実現した。これらの改良によって、新型GT-R ニスモは日産車の中で最大のダウンフォースと、超高速域での優れた安定性を手に入れている。
インテリアではニスモ専用装備として、新デザインのダッシュボード上層部、ステアリングホイール、センターアームレストに高品質のアルカンターラ・レザーを用いたほか、赤のアルカンターラを中央部分に使用したニスモ専用のレザー仕様レカロカーボンバケットシートを採用している。
新型GT-Rニスモの発売と同時に、7月11日に発表済みのGT-R トラックエディション・エンジニアード・バイ・ニスモの発売もスタートした。このモデルはスタンダードモデルのスペックやフォルムはそのままに、GT-Rニスモのボディ剛性と足まわりを融合した特別感の高いグレード。GT-Rこちらの税込車両価格は1369万9800円となっている。
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