これが未来のデリバリーバン
9月7日、ダイムラーは都市環境のための革新的バンとして発表したコンセプトカー「メルセデス・ベンツ・ヴィジョン・バン」のプロモーションビデオが公開された。1分33秒の動画の中では、ダイムラーが想定する近未来の物流が描かれている。
預けられた荷物はほとんど無人の物流ステーションで配送先のデジタル情報にしたがって自動で仕分けされ、自動運転のローダーによってその日に配送する荷物をワンショットで積み込まれたヴィジョン・バンは、共有する配送先のデジタルデータに従って目的地へ向けて自動運転。車内で待機していた作業員は、到着したところでヴィジョン・バンから差し出された荷物を受取人に手渡し、その間にヴィジョン・バンがルーフに備える2機のドローンが、スマートフォンで集荷を依頼した荷主のもとから荷物を回収。次の配送先へと向かって出発する……といった具合。
整然とした物流ステーションの様子や風景からは現実味をあまり感じられないかもしれないが、物流先進国の日本では、ここまでデジタル化や無人化はされていないにしても、実はこれにかなり近いプロセスで各家庭や事業所へと荷物は運ばれている。この動画で描かれた物流が現実のものとなる日は、思いのほか遠くはないのかもしれない。