空気抵抗係数Cd値は0.22を達成
BMW新型5シリーズのデザインは、アスリートを思わせる体躯でありながら優雅さを併せ持つ。だが新型に生まれ変わっても典型的なビジネススポーツセダンであることに変わりはない。
BMWデザイン部門のトップ、カリム・ハビブは次のように紹介する。
「新しいBMW5シリーズは、いかなる場面でもスタイリッシュでダイナミックな印象をもたらします。フォーマルであり、精密なデザインは強い存在感を放ち、機能に裏打ちされた美しさを強調しています。」
フロントマスクはキドニーグリルに直接繋がるヘッドライトがワイドなイメージを創出。エアインテークを備えるフロントバンパーの内部にはエアフラップコントロールが備わり、より多くの冷却を必要とする場合はルーバーが開く仕組みだ。ボディサイドにまわるとロングホイールベースと、フロントのショートオーバーハングが印象的。フロントホイールハウスの後方に設けられたエアダクトも目新しい。リアビューでは横基調のコンビネーションランプなどによって、先代よりもワイドで低重心なイメージが演出されている。そして驚くことに、これらのディティールを持つ新型5シリーズは、ボディの空気抵抗が従来型より10%減り、Cd値はなんと0.22を誇る。
洗練性と優雅さが表現されたインテリアでは、センターパネルがドライバー側に若干傾けられ、ドライバーオリエンテッドなコクピットを演出。あくまでドライバーズカーであることが示されている。インパネ中央には10.25インチのワイドディスプレイが備わる。そして下部のスポークにメタル素材を用いた新デザインのステアリングホイールも、高い洗練性にひと役買っている。
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Text:Yasushi HOSODA Photo:BMW AG
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