そしてハイブリッド仕様まである!
次々回、2018年のデトロイトショーでデビューするとされる新型コルベットC8のスパイショットが届いた。最大の話題はパワートレインレイアウトがミッドシップになること。それは画像からも明らかで、コルベットの代名詞でもあった超ロングノーズスタイルは一変し、極めて前進したキャビン配置のミッドシップ然としたカタチに。それでもコルベットらしく見えるのは、ウエッジの効いたサイドラインとシャープに裁ち落とされたボブテールというアイコンを受け継いでいるからか。
現行C7コルベットは、フロントミッドシップのエンジンとトランスアクスル配置のミッションという究極のFR系レイアウトで好評なのだが、性能競争の激しいプレミアムスポーツカーの世界で生き残り、GMのパフォーマンス・フラッグシップであり続けるためにはミッドエンジン化が必要という判断なのだろう。だがマニアの間からは「コルベットはFRであり続けて欲しかった」という声が上がってくるかもしれない。
車体構造はC7同様のアルミスペースフレームだといわれ、すでにCFRP化されているルーフやフードに加え、さらなる軽量化手法が採用される模様。トランスミッションは7速MTと8速ATが継続されるようだが、ミッドエンジン化に伴って、リアデフモジュールとミッションのハウジングは前後方向の短縮化が図られているだろう。
エンジンは低重心かつ高G対応のドライサンプ式6.2リッターV8スーパーチャージャーで、これは現行Z06同様だが、現在のコードネーム「LT4」の改良版となる「LT5」と呼ばれる新仕様になる。現行C7ではハイパワーなLT4の熱処理が厳しいといわれているが、次期C8ではレイアウト変更によりラジエター周りの気流処理に余裕が出ることが期待されている。また新型では、ご多分に漏れず何らかのハイブリッド仕様がモデルに追加されると噂されているが、現時点で詳細は不明だ。