フォーミュラEで活躍する新興メーカー
11月21日、NextEV(ネクストEV)社は、NIOブランドから世界最速の電気自動車「NIO EP9」を発表した。NextEVはフォーミュラEにも参戦している新興電気自動車メーカーで、NextEV NIOフォーミュラEチームは2015年にドライバーズタイトルを獲得している。
発表に先立ちEP9は10月12日に独ニュルブルクリンクサーキットでタイムアタックを行なっており、そのラップタイムは7分5秒12。日産GT-R NISMO N Attack Packageの7分8秒679を上回り、EVとしてどころか全スポーツカーの中でも最速の部類に入る。また、11月4日にはポールリカールサーキットで従来のEV記録の2分40秒を大幅に短縮する1分52秒78を達成している。
EP9のパワーソースは4基の電気モーターで、計1390psを発生。それを個別のギアボックスを介して伝達し、200km/hまでの発進加速は7.1秒、最高速度313km/hという動力性能を実現している。また、コックピットとシャシーにはカーボンファイバーが用いられており、240km/hでF1マシンの2倍に相当する2万4019Nのダウンフォースと、最大2.53Gのコーナリングフォースを発生するという。なお、充電に要する時間はわずか45分で、航続距離は427kmとのことだ。