FR+V8ターボで走りの新境地を切り拓く
フェラーリF12がミッドライフのマイナーチェンジを受けるようだ。エンジンがパワーアップされ、エアロダイナミクスも見直されてカタチも変わるとなれば、ミッドライフとはいえ立派なモデルチェンジ。親会社であるフィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)のトップが「フェラーリの年間生産台数をひと桁上の大台に載せることを目指す」と公言してることからも、人気モデルのテコ入れは重要なのだろう。
デザインについては見ての通りで多くは語れないが、定番のV12エンジンは自然吸気のまま770ps仕様となり、これはまあ正常進化。さらに噂では先だってマイナーチェンジした「FF」の後継車「GTC4ルッソ」同様、「T」バージョンが追加されるとも言われている。Tとはターボ、すなわちカリフォルニアTから搭載が始まったあの3.9リッターV8ツインターボだ。走りには定評があるし、フェラーリ的価値観にどれほど貢献するかは不明だが、当然エコ性能面での進化は遂げている。
機能面ではGTC4ルッソ同様にリアステアが採用されるだろう。巷間噂されているマイルドハイブリッドについてはまだ情報がない。インフォテインメント系の進化は、先のGTC4ルッソのようにセンターコンソールに大型ディスプレイを持つようなカタチとはならず、2シーター系では伝統的なスポーツカーのダッシュボードデザインを守りつつ、助手席側にインフォテインメント用のタッチディスプレイを追加するような路線になると言われている。