昨年12月14日にフォトデビューを果たしたメルセデス・ベンツ新型「Eクラス・クーペ」。その世界初披露の場として選ばれたのが2017年のデトロイトショーだった。メルセデスは昨年もここデトロイトでEクラス・セダンをワールドプレミアしたから、2年連続でEクラスのニューモデルを持ち込んだことになる。
トップグレードは3.0L V6ターボのE400
実車は先代モデルからひとまわり大きくなったボディに、SクラスやCクラスのクーペと共通するクリーンなスタイリングを纏い、とてもエレガントな印象。それにはセンターピーラーのない伸びやかなウインドーグラフィックも一役買っているはず。強いキャラクターラインの入ったCクラス・クーペがスポーティな雰囲気に満ちているので、Eクラス・クーペはより流麗に見えるよう、差別化を図ったのかもしれない。
インテリアでは、Eクラスの特徴といえる12.3インチ・ディスプレイを2面並べたワイドスクリーンコクピットを採用。緩やかに弧を描いてワイド感を強調するトリムパネルはセダンと共通だが、エアコン吹き出し口は専用デザインに。後席はレッグルームが74mm、ヘッドルームが15mm拡大しており、実際に乗り込んでみたが身長175cmの大人が快適に過ごせる十分な広さが確保されていた。
グレードは当初4種類が設定され、194ps(143kW)/400Nmを発生する2.0リッター直4ディーゼルの「E 220 d」、184ps(135kW)/300Nmの2.0リッター直4ガソリンターボが「E 200」、その高出力版にあたる245ps(180kW)/370Nmの「E 300」、そして333ps(245kW)/480Nmを発生する3.0リッターV6ガソリンターボの「E 400 4MATIC」という布陣。すべてのモデルに9速ATの9G-TRONICが標準装備される。