アウディは北米国際自動車ショー(デトロイトショー)2017にて、「アウディQ8コンセプト」を世界初公開した。Q8コンセプトは今後プロダクションモデルに昇華し、2018年に市場投入される予定だ。
EV航続距離も60kmと現実的
全長5.02m、全幅2.04m、全高1.7m、ホイールベース3mのフルサイズSUVは、クーペスタイルのルーフラインを描く。広大なボンネットフードの下には、8速AT(ティプトロニック)を組み合わせるプラグインハイブリッドシステムが収まる。このハイブリッドシステムは、333ps/500Nmを発揮する3.0リッターガソリンターボの「3.0 TFSI」と、134ps/330Nmを発する電気モーターの組み合わせにより、システム出力は443ps、同トルクは700Nmを引き出す。フルサイズSUVながら5.4秒の0-100km/h加速タイムとともに、43.5km/Lの燃費(欧州統合モード)を実現しているという。ちなみにEV航続距離は60kmにおよぶとのことだ。
ダイナミックな走りをイメージさせるエクステリアでは、8角形のシングルフレームグリルをはじめ、くさび形のヘッドライトなど、アウディの次世代デザインを感じさせるディテールが目を引く。幅の広いCピラーは1980年台の初代アウディ・クワトロを彷彿とさせるものだ。全幅いっぱいにまで配置されたリアコンビネーションランプも特徴的なデザインである。
高級ラウンジを想起させるキャビンは4人乗り。コクピットはスポーティでありながらエレガントな雰囲気を放つ。水平基調のインパネは、中央のディスプレイや空調コントロールパネルがタッチ式となり、デコレーションパネルに溶け込むように配置され、一体感を生み出している。ステアリングホイールやセンターコンソールに用いられたアルミ素材が、洗練されたイメージを発散しているのもアウディらしい。