日産自動車は1月30日、2016年1〜12月累計のグローバル実績を公表し、生産、販売、輸出のすべてにおいてプラス実績だったことを発表した。
生産・販売ともに過去最高
生産台数は合計555万6241台で対前年比7.5%のプラス。日本国内は乗用車・商用車合わせて95万102台となり、8.9%の増加だった。海外生産トータルでは460万6139台で7.2%増。このうち、米国は100万7321台で4.7%増、中国は132万687台で9.5%増、英国は50万7447台で6.5%増と、各国軒並みプラスを記録した。
販売台数は合計555万9902台で対前年比2.5%のプラス。日本国内では、軽自動車が29.4%減だったことなどが影響し、商用車を含むトータルは53万4392台で9.3%減となったが、乗用車は31万5136台で3.3%増を記録した。そのほか、北米は210万3233台で7.0%増、中国は135万4552台で8.4%増、欧州は75万5599台で0.7%減だった。
輸出は合計56万823台で、対前年比8.1%のプラス。特に北米(26万3927台/25.1%増)と欧州(8万8165台/29.9%増)は大きく増加させている。
グローバルマーケティング&セールスを担当するダニエレ・スキラッチ副社長はこの結果を受けて次のようなコメントを発表している。
「2016年暦年は、生産、販売ともに過去最高を記録しました。米国ではローグ(日本名:エクストレイル)やマキシマ(日本未導入)、中国ではキャシュカイやラニア(ともに日本未導入)などの好調な販売が成長を牽引しました。2017年も引き続き、主要な地域での新型車によるメリットを享受していきます。日本では新型ノートおよび新型セレナによる、この数カ月間の好調な販売の勢いを今後も維持していきます。欧州では、新型マイクラ(日本名:マーチ)が高い評価を頂いています。また、米国ではローグ・スポーツ(欧州名:キャシュカイ)を今春投入し、クロスオーバーセグメントのラインアップを強化していきます」。