富士重工業(スバル)が発表した2016年の世界生産・国内販売・輸出実績によると、2016年の世界生産台数は5年連続で過去最高を記録し、前年比9.2%増の102万4604台となり初めて100万台を超えた。国内生産はSUVの「フォレスター」が牽引。海外生産は、米インディアナ工場で受託していたトヨタ・カムリの生産が終了。これに伴い「レガシィ」「アウトバック」「インプレッサ」の生産を増強した効果が顕著にあらわれた格好だ。
フォレスター、アウトバックが人気
国内生産は、生産能力を超える工場稼働が続き、2.5%増の72万7741台で5年連続プラスに。海外生産は同29.7%増の29万6863台で、3年連続のプラスとなった。フォレスターやアウトバックの人気が海外で根強く、世界的なSUV人気と上手く噛み合った結果といえる。
その一方で国内販売は同4.0%減の15万5780台となり、3年連続のマイナス。登録車は、受注ベースではフルモデルチェンジした「インプレッサ」を中心に好調で前年を超えたというが、台数を稼げるコンパクトカーがトヨタ/ダイハツのOEM車という制約もあり、同1.6%減の12万1990台に。軽自動車は12月に新型車「シフォン」の発売があったものの全体的に低調に推移。11.7%減の3万3790台で10年連続のマイナスとなった。
輸出は豪州向けを中心に増加し、同2.8%増の58万2708台に。5年連続で過去最高となった。