これほどまでに背が高い理由は?
以前に「カイエン・クーペか?」ということでエージェントから届いたスクープ車の続報。だが今回はポルシェのEVサルーン、「ミッションE」の開発用ミュールだとして送られてきた。寒冷地試験中の撮影なので、内燃機関で動いているのか電動なのかを見誤ることはまずあり得ない。よってこのクルマがミッションEのミュールだというのは信憑性が高い。
ミッションEだとすると、2015年に発表されたコンセプトの段階では、前後にモーターを備える4WDであり、モーター出力とサイズは「前<後」。トータル出力はオーバー600ps、なおかつリアはトルクベクタリング機能を備えるはず。
下駄を履かせてパナメーラの皮を被せたような外観は、全高1300mmという低車高を誇るミッションEコンセプトカーのイメージとは程遠い。なぜこのようなミュールが使われるのかは謎も多いが、コンセプトカーがアルミスペースフレーム製シャシーにカーボンモノコックを載せるようなレイアウトだった点を考慮すると、バッテリーを含むアルミシャシーの上に、ラインナップの中で一番ミッションEのフォルムに近い、パナメーラのダミーボディを仮に載せてみたから、ということなのかもしれない。
ミッションEの目玉は800Vという高電圧の採用により、一気に効率と出力を大幅に向上させることができること、並外れた低重心設計により新次元の運動性能を獲得することだといわれている。ともあれ色々話題の多いこのミッションE、このミュールの車高では、先にデビューが決まっているアウディQ6 eトロンとあまり変わりない。早くコンセプト通りのロー&ワイドなプロトタイプを見てみたいものだ。
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Text:Makoto TAKEHIRA Photo:Apollo News Service
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