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欧州の自動車安全テスト「ユーロNCAP」が20周年を迎える

欧州で自動車の安全テストを実施する「ユーロNCAP」が、1997年の設立から20周年を迎えたことを発表した。

 

2018年からは自転車検知機能もテスト項目に

 

ユーロNCAP(読み方は“ユーロエヌキャップ”)とは、ヨーロピアン・ニュー・カー・アセスメント・プログラムの略で、独立した消費者団体。つまり、第三者機関として公正にクルマの安全テストを行う団体である。

 

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1997年の設立以来、彼らはこれまでに1億6000万ユーロ(約195億円)を投じて1800台のクルマをクラッシュテストにかけてきた。第三者機関がクルマの安全性の欠陥を明らかにすることで、以降、カーメーカーはより安全なクルマの開発に積極的に取り組むようになった。彼らの概算によれば、ユーロNCAPが安全テストを実施したことにより、20年で7万8000人以上の命を救ったことになるという。

 

事務総長を務めるミッシェル・ヴァン・ラティンゲンは、このようなコメントを発表している。

 

「我々は、道路安全の最前線で20周年を迎えたことを、誇りに思っています。ユーロNCAPは、何百万人もの消費者に、最も安全なクルマを選択するための知識と自信をもたらしました。我々は現在、1997年に始まったときよりも多くのクルマの安全性をテストしており、今後も継続してまいります。これからの20年は、クルマの乗員だけでなく、交通に関わるすべての人のために、欧州の道路がさらに安全になることに貢献したいと考えています。来年には、サイクリストを認識し衝突を回避する先進安全システムのテストもスタートさせます」。

 

 

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