トヨタ自動車は2月14日、ハイブリッド車(プラグインハイブリッド含む)のグローバル累計販売台数が2017年1月末までに1004.9万台を記録し、1000万台を突破したことを発表した。
今後はさらなるラインナップ拡充へ
トヨタは、「エコカーは普及してこそ環境保護に貢献できる」という考えのもと、ハイブリッド車の普及に取り組んできた。その第一号車は1997年8月に発売された「コースターハイブリッドEV」。その後、同年12月に世界初の量産ハイブリッド乗用車である「プリウス」を発売。2016年4月末には900万台を突破していたが、そこから約9カ月で世界累計販売台数1000万台を達成したことになる。
トヨタの試算によれば、2017年1月末までに販売したプラグインハイブリッドを含むハイブリッド車のCO2排出抑制効果は約7700万トン、ガソリン消費抑制量は約2900万キロリットルにのぼるという(いずれも車両サイズおよび動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車との比較)。
初代プリウスの開発責任者である内山田竹志取締役会長は、次のようなコメントを発表している。
「初代プリウスの発売当時『ハイブリッド』という言葉は世間にまったくなじみもなく、乗っている人は『オタク』だとも言われた。しかし、そのような未知のクルマに期待を寄せ、お乗りいただいた多くのお客様に支えられて、ハイブリッド車は1000万台という節目を迎え、今では『普通のクルマ』になるまで普及することができた。ハイブリッド車をここまで育ててくださったすべてのお客様に心から感謝を申し上げるとともに、これからもお客様と一緒に地球環境問題の解決に貢献できるよう挑戦を続けていきたい」