マクラーレンは、ジュネーブショー2017において新型スーパースポーツカーの「720S」を世界初披露した。従来の650Sの後継を担う、マクラーレン・スーパーシリーズの第2世代モデルである。
新開発のV8ツインターボは720馬力に
720Sは、同ショーでのデビューから1日を待たずに、早くも日本で披露され、国内発売価格が3338万3000円と発表された。デリバリーは7月からを予定している。
非常に軽量で、高い剛性を誇る「モノケージⅡ」と呼ぶ新世代のカーボンファイバーモノコックを採用した720Sは、1283kgの乾燥重量を実現するとともに、キャビンスペースが拡大した。
パワートレインは720ps/770Nmを引き出す新開発の4.0リッターV8ツインターボ(M840T)に7速DCT(SSG)を組み合わせ、2.9秒の0-100km/h加速と341km/hの最高速を実現している。お察しの通り、車名の数字は最高出力の値に由来したものだ。その一方で、燃費は10.7km/L(欧州複合モード)を実現しているのも新世代モデルらしい。ちなみに、0-200km/h加速は7.8秒、200km/hから停止までは4.6秒(その間の移動距離は117m)だ。
スーパーシリーズのモデルとしては最高のエアロダイナミクス性能を発揮する720Sは、新世代アクティブ・シャシー・システムである「プロアクティブ・シャシー・コントロールⅡ」を採用することで、ドライバーとクルマとの一体感が驚異的なレベルに向上。特にサーキットなどでのスポーツ走行時は、よりダイナミックな走りを演出する。
エクステリアデザインは、ひと目でマクラーレン車であることがわかるデザイン言語が用いられると同時に、エアロダイナミクスへのこだわりが理解可能だ。マクラーレン車ならではのディヘドラル・ドアは720Sにも採用されている。
インパネには、折りたたみ式のドライバー用ディスプレイやセンターパネルに配置されたインフォテイメントスクリーンを採用。上質なレザーとアルミニウムによって構成されたインテリアは、これまでのスーパーカーセグメントにはなかった見通しのよさや快適性が備わるという。