3月14日、日産USAは高級ブランド「インフィニティ」の新たなチーフデザイナーとして、元BMWのチーフデザイナーであるカリム・ハビブを任命したと発表した。ハビブは今後、神奈川県厚木市の日産テクニカルセンターを中心に、米国サンディエゴ、英国ロンドン、中国・北京に拠点を展開しているインフィニティのデザインチームを率いることになる。
今後のインフィニティ・デザインに注目
カリム・ハビブは、カナダ・モントリオールのマギル大学で機械工学の学位を取得した後、米国パサデナのアートセンターカレッジでデザインの学位を取得。自動車産業でのキャリアはダイムラーからスタートした。現行のメルセデス・ベンツCクラスや新型スマートを手がけた後、BMWに移籍。BMWブランド車のデザインチームを率いてX1やX2コンセプト、CSLオマージュ(コンセプト)などを担当した。
インフィニティのローランド・クルーガー社長(余談だが彼は以前、BMW日本法人の社長を務めていた経緯を持つ)は今回の人事について、次のようにコメントしている。
「インフィニティのグローバルブランド開発における重要な柱のひとつに、デザインが挙げられます。カリムはユニークなデザインスキルを持っていますので、世界的な高級車市場でシェア獲得と拡大に向けたインフィニティの進歩を加速させることができるでしょう」。
カリム・ハビブが、今後インフィニティ車のデザインをどのような方向に導くのか、興味深いところである。