フォードはこのほど、夜間や暗闇でのドライブにおける歩行者保護に有効な予防安全技術「ナイトタイム・ペデストリアン・ディテクション」を発表。欧州で発売される新型「フィエスタ」、北米では2018年モデルの「F-150」と「マスタング」に採用する。
夜間ドライブでの恐怖感解消に向けて
この技術は、フロントバンパー内に設置されたセンサーと、フロントガラスに取り付けられたカメラにより、歩道を含めた前方の視界をスキャン。歩行者と衝突する可能性をシステムが検知すると、警告音やインジケーターによってドライバーに注意を促す。ドライバーが回避行動に移らなければ、自動ブレーキが作動するというもの。
開発の背景にあるのは、フォードが独自に実施した世論調査だ。ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリスの5030名のドライバーを対象にした調査の結果、81%のドライバーが夜間でのドライブ中に歩行者と接触するリスクを恐怖に感じていることがわかった。さらにそれは、女性に限定すれば87%におよぶという。
フォードが採用したこの技術により、歩行者が携帯電話などに気を取られていてクルマの存在に気づかなくても、クルマ側が歩行者の存在を検知することで、事故の危険を回避できるというわけだ。