まずはピュアEV仕様からデビュー?
BMWのiシリーズ3番目となる「i5」の予想図が届けられた。このCGの信憑性だが、おそらく全体の雰囲気はちゃんと表現されているはず。もとになったのは特許や意匠の申請の際に添えられたイメージイラストで、このCGはその大まかな形の上に、「iNEXT」などここ最近のコンセプトカーのキューを描き重ね、既存iシリーズのカラーリング手法を模して着色したものだ。
i5に関しては燃料電池車になるとか、大きめの発電用エンジンを積みシリーズハイブリッド走行が可能なモデルが用意されるだろうなど、噂が賑やかに流れていた。だが最新の情報では、とりあえず最初にi5として登場するのは5ドアハッチバックのEV、つまりi3で提案したコンセプトをそのまま継承する、i3の上級モデルになるようだ。
以前の噂ではi5の登場は来年あたりといわれていたが、近年拡大傾向にあるEV市場では新型車の投入が多く、各メーカーとも「次の一手」となるニューモデルをどのような需要ゾーンに合わせるのか、競合とのせめぎ合い中で非常に苦労しながら開発を進めている。日進月歩の技術革新が続くバッテリー技術も裏を返せば悩みのタネで、どの時点の最新技術を使うかで性能もコストも大きく振れる。スクープがスケッチ1枚の現時点では、確かにi5の開発は始まっているものの、市場投入のタイミングはもうしばらく先と考えるべきだろう。
i5は構造的にはi3の手法を踏襲するようだが、搭載バッテリーやモーターはより大容量高出力となり、現在の技術トレンドから想像すると、スペース設計的には高さ(天地)を圧縮できるはずなので、全体の車両デザインは伸ばされる全長とも相まり、ずんぐりしたi3よりはずっとスタイリッシュなものになるはずだ。