ブリスターフェンダーが何よりの証拠
BMWは先日、2017年5月26日からイタリアで開催されるクラシックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」において、BMW新型「8シリーズ・クーペ」のデザインスタディを披露すると発表した。市販型のデビューは2018年とされたが、BMWが8シリーズを復活させるプランは着実に進行している様だ。
既報の通り8シリーズは「CLARプラットフォーム」ベースの大型クーペで、モジュール構成的には現行7シリーズに近い。今回の画像ではフロントおよびリアフェンダーにブリスター風のフレア造形が見られるが、これは高性能な「Mモデル」に共通するキューなので、テスト車は「M8」もしくは「M8〇〇i」と呼ばれるべき車かもしれない。
そのフェンダーの張り出しもさることながら、低く幅広いフルサイズのクーペボディは、カモフラージュ下にあっても迫力十分。搭載エンジンはV型12気筒およびV型8気筒のターボはもちろん、直列6気筒ターボ、さらに直列4気筒ターボのプラグインハイブリッド(PHV)も用意されるとみられる。大柄なスポーツクーペというジャンルは北米で成長が見込める新分野と言われており、近い将来各ブランドはしのぎを削ることになりそうだ。
いわゆるフルサイズのスポーツカーたちと比べると運転席よりも後方のサイズが大きく見えるデザインだが、それがモジュラーの制約か、後席居住性のためなのか、それとも電動化に必要なスペースなのかは不明。48V電装系技術やディーゼルモデルについてもまだ情報はないが、これらはエミッションルール的に必然と考えられるので、いずれアナウンスされるものと考えられる。