55kgの軽量化を実現
6月26日、BMWはフルモデルチェンジを受けた新型「BMW X3」の写真を公開するとともに、車両概要を公表した。
欧州仕様のボディサイズは、全長4708×全幅1891×全高1676mm。ホイールベースは2864mm。従来型と比べ約40mm長く、約10mm幅広くなった。全高はほぼ変わらず、ホイールベースは約55mm延ばされている。
新型は徹底した軽量化策により、車両重量は従来型比で55kg減少。また空力性能を高めたボディは、0.29というクラス最高の空気抵抗係数(Cd値)を実現している。
パワートレインは、184psから360psの最高出力を引き出す3種類のガソリンエンジンと2種類のディーゼルエンジンをラインナップ。トランスミッションはすべてのエンジンに8速ATを組み合わせる。X3で初めて設定されたMパフォーマンスモデル「M40i」は360ps/500Nmを発揮する3.0リッター直6ターボを搭載。スタンダードモデルには「xライン」「ラグジュアリーライン」「Mスポーツ」の3タイプのトリムが用意された。シャシー性能にはさらなる磨きが掛かり、従来型以上にスポーティなハンドリングを実現したという。
エクステリアでは、前後のライトやキドニーグリルのデザインが目新しく、より精悍でダイナミックなイメージを強調したアピアランスとなった。10.2インチのディスプレイをセンターパネルに搭載するインテリアは、洗練度が一層高められた。ステアリングホイールのデザインも一新されている。12.3インチのデジタルメーターパネルやフルカラーのヘッドアップディスプレイなど、最新モデルに相応しいオプション装備も豊富に設定されている。後席は4:2:4の分割可式を採用。ラゲッジ容量は後席使用時で500L、後席シートバックのアレンジにより、最大1600Lに広がる。
インフォテイメントシステムには、ジェスチャーコントロールやインテリジェント・ボイス・アシスタントを搭載した最先端のオペレーションシステムがオプション設定、高い操作性と利便性が追求されている。
アクティブ・クルーズ・コントロールやステアリング・アンド・レーン・コントロールアシスタント、レーン・チェンジ・アシスタント、サイド・コリジョン・アシスタントを含む最新の運転支援技術が採用された点も、新世代モデルらしい特色だ。