1965年、宝石で施されるカットのような美しい「クリスプカット」と呼ばれたスタイリングの初代や、デートカーとして人気を博した3代目以降など、日産「シルビア」といえば、どの時代においてもその時代の若者の心を振るわせるクルマであった。そんな「シルビア」が2017年10月に開催される東京モーターショーでコンセプトモデルとして初公開される可能性があるという。
東京モーターショーで日産はスペシャリティ2ドアクーペのコンセプトモデルを公開するという情報があり、それが2002年に惜しまれつつも生産終了となっていた「シルビア」の復活ではないかというのだ。
予想CGによれば、次期型となるシルビアはスポーティ&スシャリティをコンセプトに、直線と曲面をう融合させたデザインを特徴としている。日産Vモーショングリルを大型化し、スカート部にはカーボンを使用。大胆な全面グラスルーフに、フェンダーやフロント吸気口もワイドで迫力満点。ヘッドライトは最終モデルとなっていた「S15型」を思い起こさせる薄くシャープなデザインだ。
気になるS16型となる次期型のパワーユニットは、日産が2016年パリモーターショーで公開した世界初の次世代量産型可変圧縮比エンジン「VC-T」が有力。2.0リッターの新しい直列4気筒ガソリンターボエンジンは、大パワーと高トルクを発揮しながら燃費の良さも実現する。この環境にもやさしい高性能エンジンは2018年から量産車へ搭載されていくとされており、インフィニティのクロスオーバーSUV「QX50」の新型モデルへ採用される可能性が高いが、次期型「シルビア」への搭載もありうるだろう。