先進安全機能の有効性を認めながらも、
衝突時の乗員保護の基本は忘れてはならないとコメント
9月初めにユーロNCAPが新たな評価結果を公表。9車種のテストを行い、メルセデス・ベンツCクラスカブリオレ、ジープ・コンパス、マツダCX-5、ルノー・コレオス、フォード・フィエスタ、オペル・グランドランドXの5車種が最高評価の5つ星を獲得。オペル/ボクゾールの電気自動車(EV)であるアンペラ-eは4つ星、キア・リオとキア・ピカントの標準車は3つ星ながら、ピカントの先進安全機能装備車は4つ星と評価アップを果たしている。
今回、ユーロNCAPは先進安全機能の有効性を認めながらも、衝突時の乗員保護の基本は忘れてはならないとコメント。ジープ・コンパスは側面ポール衝突試験でダミーの傷害値が高く、Cクラスカブリオレはサイドエアバッグのカバー範囲が狭くて後席の小児ダミーが屋根のフレームに干渉したと指摘。5つ星を獲得したクルマもまだ改善の余地がある。
マツダCX-5はレーンキープサポートがオプション設定だったことで安全装備がやや低い評価となったが、乗員保護に関してはキャビンの保護性能、シートのムチ打ち防止機能ともに高評価で、今回の最高得点を得ている。なお、キアの2車は標準仕様ではともに3つ星と評価が低く、現在において先進安全機能の搭載が欠かせないことを物語っている。