全車マイルドハイブリッド仕様に
10月19日、アウディはフルモデルチェンジを受けた新型「アウディA7スポーツバック」を発表した。
新型のボディサイズは従来型から大きく変わっていない。全長4969×全幅1908×全高1422mmで、従来型より約20mm短く、約8mm低くなった。全幅はほぼ同じ。一方で2926mmのホイールベースは従来型比で約10mm伸ばされている。
ボディフォルムは従来型を踏襲しているが、エクステリアデザインは、よりダイナミックなイメージが強まった。シングルフレームグリルは横幅が拡大され、ヘッドライトは薄型のシャープな形状に。エアインテークは大型化されている。
機能性や先進性をさらに追求したインテリアは、新型A8からスタートさせたアウディのデジタル化戦略に沿った仕立て。センターパネルには上下に二つの高解像度タッチディスプレイを配置。上部のディスプレイはMMIナビゲーションをはじめとするインフォテイメントシステム用、そして下部の方は空調など、快適機能をコントロールし、テキスト入力も可能だ。他の新世代モデルですでにお馴染みとなりつつある12.3インチのアウディバーチャルコックピットやヘッドアップディスプレイも、もちろん採用されている。
新型A7スポーツバックでは、「Audi AI」システムの採用もニュースだ。キャビンに備わる「AI」ボタン操作による、リモートパーキングパイロットやリモートガレージパイロットといった自動運転機能が盛り込まれている。なお、新型A7スポーツバックにはこれを含めて、合計39のドライバーアシスタンスシステムが搭載された。
パワートレインは、全車が48Vの電気システムを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様となる。まず市場投入されるのは、340ps/500Nmを発揮する3.0 V6ターボエンジン搭載車。このモデルはアウディの新しいグレード呼称で表すと「55 TFSI」となるのだが、マイルドハイブリッド仕様となったことで、燃費は14.7km/ℓ(欧州複合モード)。を実現している。その一方で0-100km/h加速は5.3秒をマークする。
モデルラインナップはその後、4気筒と6気筒のガソリン車およびディーゼル車が追加されていく見通しだ。
新型A7スポーツバックはドイツ・ネッカーズルム工場で生産され、2018年2月下旬より、ドイツを皮切りに市場投入される。本国での車両価格はA7スポーツバック 55 TFSIクワトロ(Sトロニック)で、6万7800ユーロ(約907万円)と発表されている。