とくに後席の居住性が向上
1月14日、フルモデルチェンジを受けたメルセデス・ベンツの新型Gクラスが発表された。本国ドイツ市場では6月に発売される予定で、価格は10万7040.5ユーロ(約1450万円)から。
スタイリングはキープコンセプトだが、LEDを採用した前後のライトによって、最新モデルを認識することができる。ボディサイズは全長で53mm、全幅で121mm拡大されたが、ボンネットやドアをアルミ製にするなど、車重は先代型より約170kg軽量化された。さらにフレームやボディシェル、ボディマウントの捻り剛性は約55%強化されたという。
まず発表されたグレードは「G500」で、422ps/610Nmを引き出す4リッターV8ツインターボエンジンに9速AT(9Gトロニック)を組み合わせ、約9.0km/Lの燃費(欧州モード値)を実現している。
メルセデスAMGと共同開発された新しいサスペンションは、フロンがダブルウイッシュボーンで、リヤがリジッドアクスル。最低地上高は241mmが確保され、70cmの渡河深度を実現。アプローチアングルは31度、ディパーチャーアングルは30度を誇る。
インテリアでは新世代版を実感できる仕立て。ワイドスクリーンコックピットが採用されたインパネは12.3インチディスプレイが2つ並べられ先進のインフォテイメントシステムや各種運転支援システムが組み合わされる。助手席前方に設置される グラブハンドルは新型にも受け継がれた。
ボディサイズの拡大は居住性の向上に寄与する。レッグルームやショルダールームは前後席ともに拡大。とくに後席のレッグルームは150mmも広くなっているのが特徴的だ。また、シートにはマッサージや温度調整をはじめとする快適機能が盛り込まれた。