全長は先代より80mmコンパクトに
2月22日、プジョーはフルモデルチェンジを受けた新型「プジョー508」を発表した。初公開は3月に開催されるジュネーブ・ショーで、今年9月より順次、世界の各市場に導入される見通しだ。
新型は先代の4ドアセダンから一転、5ドアクーペスタイルが採用された。4750mmの全長は先代より少し80 mmほどコンパクトになった。ちなみにこの全長はアウディA5スポーツバックとほぼ同じで、VWアルテオンより110mm以上短い。一方で、全高は先代より約60mm低い1404mmに収められ、クーペフォルムが強調されている。全幅は1847mm、ホイールベースは2793mmだ。
新型のデザインはプジョーの最新世代モデルを実感させるもので、シャープなイメージを強調したスタリングが特徴。LEDヘッドライトやクロームのグリルなどで構成するフロントマスクは、コンセプトカー「プジョー・インスティンクト」のイメージが直接的に投影されている。
搭載するエンジンは1.6リッターガソリンターボの「ピュアテック」が180 ps仕様と225ps仕様 の2機種、1.5または2リッターのディーゼルターボ「ブルーHDi」が130ps、160ps、180psの3機種ラインアップされ、いずれも8速ATと組み合わせる。ブルーHDiの130ps仕様には6速MT仕様も設定される。
プラットフォームはPSAグループ最新の「EMP2」を使用。先代と比べて70kgの軽量化を実現するとともに、走りのパフォーマンス向上に寄与している。ボディは新しい溶接技術の導入により、高いボディ剛性と優れた耐久性を備えている。
装備面でのトピックスは、すでに登場している3008等でおなじみのインフォテイメントシステム「i-コックピット」や、最新の運転支援システムの搭載が挙げられる。運転支援システムは、セグメント初採用となるナイトビジョンのほか、レーン・ポジショニング・アシスト、140km/hまで昼夜を問わず歩行者やサイクリストを検知するアクティブセーフティブレーキなど多彩な機能が用意された。