ライバルは豪華装備の国産高級ミニバン
未だ欧州では商用車的な扱いのミニバンだが、近頃はその意識も変わりつつあるようだ。
今回捉えられたメルセデス・ベンツの新型「Vクラス」では、ヘッドライトのグラフィック、バンパーのエアインテーク形状、そしてこの初期プロトタイプではまだ着手されていないが、テールライトやリアバンパーもリフレッシュされるなど、大きな修正が施されるようだ。さらにフロントの偽装ネット越しには、存在感を増したスリーポインテッド・スターが透けて見える。
しかし今回のハイライトはインテリアだ。先だって初公開された「Aクラス」も採用するインターフェイス、「MBUX」スマートマルチメディアシステムの搭載が濃厚だという。ダッシュボードにマウントされた2つのタッチスクリーン式ディスプレイは、iPhoneのように滑らかな反応を見せ、主画面からはドライバーの好みを記憶した多数のコマンドを呼び出すことが可能だ。この「MBUX」を初採用する新型「Vクラス」では、トリム類も見直されたようで、一気に日本の高級ミニバンと同レベルの豪華装備とはならないまでも、今後徐々に近づいてくるはずだ。
パワートレインは、160psを発揮する「220d」、187psを発揮する「250d」がキャリオーバーされる見込みで、燃費向上がなされる可能性もあるという。
ワールドプレミアは、2018年秋が有力だ。