カーボン製ワイパーブレードを採用
ブガッティは3月6日に開幕したジュネーブ・ショーにおいて、シロンの新バージョンとなる「ブガッティ・シロン・スポーツ」を初公開した。欧州での販売価格は265万ユーロ(約3億4800万円)からで、カスタマーへのデリバリーは年末からが予定されていることが発表されている。
シロン・スポーツには、トルクベクトリング機能を備えたダイナミックハンドリングパッケージが付加されたほか、18kgの軽量化が図られたことなどにより、ハンドリング性能やアジリティを追求。ナルドのテストコースでは、ベース車よりも5秒速いラップタイムを記録したという。
1500ps/1600Nmの8リッターW型16気筒4ターボエンジンや、2.4秒の0-100km/h加速タイム、420km/hの最高速といった基本的なパフォーマンスデータはベースモデルと変わらない。
2018年1月からブガッティのCEOに就任したステファン・ヴィンケルマンは、シロン・スポーツを次のように紹介している。
「我々は、よりスポーティな走りを求めるカスタマーのために、シロン・スポーツを開発しました。シロン・スポーツは、より軽快な走りが楽しめるモデルです。とくにワインディングロードやタイトコーナーのあるサーキットトラックでは、感動的な体験をすることができます」
車両の軽量化には、ブガッティがこのモデルのために開発したカーボンファイバー製ワイパーアームも含まれる。これはプロダクションモデルとしては世界初とブガッティは主張している。
外観ではアロイホイールやエキゾーストフィニッシャーが専用デザインとなる。フロントグリルには16気筒エンジンを意味する「16」の文字が表示される。内装ではステアリングホイールやエンジンスタートボタン、ドライビングモードセレクターなどがブラックアルマイト仕上げになっている。