コラム

6月1日公開の映画【OVER DRIVE】旬の俳優陣と本物のラリーカーが躍動する「挑戦」の物語

リアルな走行や整備シーンが実現できたポイントは?

「僕自身の尊敬の念を込め褒め言葉として”バカ”と呼びますが、この映画を作るにあたって、数多くのラリーバカとメカニックバカに出会って刺激を受けました。ターボチャージャーについて取材した際に、口数の少ないメカさんにターボについて質問してみたら、ヨダレを垂らさんばかりに熱弁を振るってくれまして(笑)、篤洋のキャラクターに採り入れました。また走行シーンは、全日本でシリーズチャンピオンを何度も経験している奴田原文雄さんと勝田範彦さんにドライブしていただきましたが、おふたりの横に乗せてもらったことがあるのですが、こちらは横に乗ってちょっと走ってもらった程度でヘトヘトなのに、1日で何十キロも競技スピードで走り続ける彼らの集中力はスゴイですね。真剣佑と北村匠海のドライビングシーンは、おふたりが付きっきりで演技指導です。ここもリアルにこだわりました。実はこの映画のキーになるストーリーである兄弟(東出&新田)がラリーを始めたきっかけを語るシーンがあります。これは奴田原さんがラリードライバーになったきっかけ、”自転車で坂道を誰がいちばん速く駆け下りれるか”を使わせていただいたんです」

ラストのイメージでは続編もありえますか?

「今回クランクアップを迎えて、もう1本モータースポーツの映画を撮ってみたいと思いました。でもモータースポーツも映画もかなりの予算が必要ですが、両方を合わせると想像以上のお金が掛かりますよね。だからこの『OVER DRIVE』がヒットしてくれないと困るんです(笑)」

羽住英一郎(はすみ えいいちろう)1967年生まれ、千葉県出身。ROBOT所属。2004年、『海猿 ウミザル』で劇場映画監督デビュー。「海猿 EVOLUTION」(05年/CX)、『LIMIT OF LOVE 海猿』(06年)、『THE LAST MESSAGE 海猿』(10年)、『BRAVE HEARTS 海猿』(12年)の海猿シリーズをはじめ、『暗殺教室』(15年)、『暗殺教室〜卒業編〜』(16年)など大ヒット作を次々と手掛ける。「ダブルフェイス」(12年/TBS・WOWOW)では東京ドラマアワード2013単発ドラマ部門グランプリを獲得。TVドラマ「MOZU」シリーズ(14・15年/TBS・WOWOW)、『劇場版MOZU』(15年)も話題に。その他の作品に、『逆境ナイン』(05年)、『銀色のシーズン』(08年)、『おっぱいバレー』(09年)、『ワイルド7』(11年)など。

 

「信じて駆けろ!!」
全てを懸けた兄弟の熱き想いが走り出す。

映画「OVER DRIVE」

2018年6月1日(金)全国東宝系公開!

【ストーリー】
 世界最高峰のラリー競技・WRC(世界ラリー選手権)の登竜門として、若き才能たちがしのぎを削る国内トップカテゴリーのSCRS(SEIKOカップラリーシリーズ)。スピカレーシングファクトリーとライバルチームの熾烈な優勝争いは激しさを増していた。スペシャルステージで競われるのは、コンマ1秒の世界。
「攻めなきゃ、勝てねーから!」
 WRCへのステップアップを目指すスピカ所属の天才ドライバー、檜山直純(新田真剣佑)。真面目で確かな腕を持ち、チームに貢献するメカニックの兄・檜山篤洋(東出昌大)の助言を無視し、リスクを顧みない、勝気なレースを展開する。ラウンド毎に衝突を繰り返す二人。いつしか、チームにも険悪なムードが漂い始め……。
 そんなある日、素行の悪い直純の新しいマネジメント担当として遠藤ひかる(森川 葵)がやってくる。なんの知識もなく、完全に場違いな、ひかる。彼女を待ち受けていたのは、檜山兄弟の確執に秘められた過去、そして、チーム全員を巻き込む試練だった。

出演:東出昌大 新田真剣佑/森川 葵
北村匠海 町田啓太 要 潤 / 吉田鋼太郎

監督:羽住英一郎/脚本:桑村さや香/音楽:佐藤直紀
配給:東宝/コピーライト:©2018「OVER DRIVE」製作委員会/制作プロダクション:ロボット

公式サイト:http://overdrive-movie.jp

萩原充

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