2種類のハイブリッドを設定
ボルボは6月20日、米国サウスカロライナ州チャールストンに建設された同社初の米国工場で、フルモデルチェンジを受けたミドルサイズセダンの新型「ボルボS60」を発表した。
ボルボ・カーのホーカン・サムエルソンCEOは新型S60を次のように紹介している。
「新しいS60は、これまでに作られた最もエキサイティングなボルボ車の1台です。この新型S60の導入によって、特に米国と中国のセダン市場でのポジションをより強固なものにするとともに、ボルボのさらなる成長を創出する真のドライバーズカーとして発売します」
新型S60はディーゼルエンジン車を設定しない初のボルボ車。これはボルボが業界に先駆けてハイブリッドやEVといった電動化に取り組んでいる証で、2019年以降に発表されるすべてのモデルに電動化技術を採用する戦略を昨年発表している。
搭載されるパワートレインは、2リッター直4エンジンとモーターを組み合わせてシステム出力340psを発揮する「T6ツインエンジンAWD」や、90シリーズやXC60ですでに搭載実績のある「T8ツインエンジンAWD(システム出力400ps)」を筆頭に、他のモデルにも採用されているT5とT6の2種のガソリンエンジン車が設定されている。なお、T8ツインエンジンAWD搭載車には、「ポールスター・エンジニアード」というハイパフォーマンスバージョンもラインナップされている。
昨年、日本にも上陸したXC60と同様に新型S60にも新世代プラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」を採用したほか、先進の安全技術や運転支援機能、インフォテイメントシステムが導入された。