旅&ドライブ

旅心をかき立てる道。絶景ドライブ100選「県道16号・石廊崎/国道414号 天城越え(静岡県)」

県道16号・石廊崎(No.036)
入り江を回るたび、美しい海岸風景が次々と現れる。

下田市の郊外で国道136号から分岐し、伊豆半島の最南端、石廊崎をぐるっと巡る県道16号は、伊豆半島のシーサイドの魅力をギュッと凝縮したような道である。

ルートの途中には弧を描く砂浜が美しい弓ヶ浜、奇岩や断崖が連なる石廊崎やあいあい岬周辺、さらには名もない小さな漁港が点在し、岬を回るたび、コーナーを抜けるたび、美しい海岸風景が次々と姿を見せてくれる。

県道とはいっても整備の行き届いた2車線道路(片側1車線)で、交通量は少なめ。おまけに同じ伊豆半島でも、このあたりまで南下すると、海や空の碧さも際立ってくる。なんとも爽快な走りを満喫できるのである。

 

石廊崎の西、あいあい岬に向かって延びるストレート。ここには駐車場とレストハウスがあり、簡単な食事もできる。

このルートを走り終えたら、そのまま国道136号で松崎方面をめざすのがお勧め。国道136号の子浦から雲見までは、かつての有料道路、マーガレットライン(正式名称:南伊豆道路)で、こちらも県道16号同様、変化に富んだ海岸風景を楽しめる。雲見から松崎までの間は、道路沿いに二十数体の彫像が建ち並ぶことからアートラインとも呼ばれている。

ちょっと意外だが、県道16号と国道136号を走りつないでいくと、下田の町外れから松崎町の入口まで、40km以上にわたって信号機はひとつもない。南伊豆の美しい海辺の風景を楽しみながら、自由気ままなペースで走り続けることができるのだ。

 

南伊豆町の弓ヶ浜は、その名の通り、ゆったりと弧を描く美しい砂浜。県道16号から1kmほど離れているが、ぜひ立ち寄りたい。

 

国道414号 天城越え(No.037)
伊豆の踊子に想いを馳せながら石組みの旧道トンネルをゆく。

修善寺で国道136号から分岐し、まっすぐ南へと向かう国道414号。そのほぼ中間に位置する天城トンネル脇の山中には、明治37年(1904年)に完成した石組みの旧道トンネル・天城山隧道が昔のままの姿で残されている。ここは川端康成の小説のモデルになった踊り子たちが実際に通り抜けていった道。トンネルの前後は砂利敷きながら整備が行き届いているので、乗用車でも問題なく走れる。南伊豆に向かう時、時間に余裕があれば、ぜひ寄り道を。

 

馬蹄形のアーチを描く石組みトンネル。平成13年、国の重要文化財に指定されている。

◎正式名称/国道414号
◎区間距離/42km(伊豆市-下田市)
◎冬季閉鎖/なし
◎撮影時期/11月下旬

 

ご当地情報

 

A:河津七滝ループ橋
油断していると目が回る720度2回転ループ橋

2回転ループで45mの高低差を一気に上り下りする国道414号の名所。ついつい熱くなりがちだが、交通量が多く、路面にはジョイントの段差もあるので無理は禁物だ。伊豆スカイラインとともに、この七滝ループ橋のかかる国道414号は、伊豆半島を南北に移動する際に便利なルート。曲がりくねった海岸線を行くより時間が短縮できる。
●正式名称:国道414号・七滝高架橋/全長1064m/Tel:0558-32-0290(河津町観光協会)

 

B:千人風呂金谷旅館
まるでプールのような日本一の総檜風呂

金谷旅館の自慢は、長さ15m、幅5mという巨大な総檜の風呂(混浴)。湯けむりが立ちこめると、風呂がどこまで続いているのか分からないほどの広さだ。女性専用の浴場も11m×5mという大きさなので、混浴はちょっとという女性にも安心してお勧めできる。大正時代に建てられた建物だけに、館内の雰囲気も風情があふれている。
●1泊2食付15,000円(税別)から/日帰り入浴1,000円(9:00-21:00)/下田市河内114-2/Tel:0558-22-0325

 

C:民芸茶房
干物のおいしさをあらためて教えてくれる店

伊豆という豪華絢爛な海鮮丼にばかり目が行きがちだが、干物の旨さをあらためて教えてくれるのがこの店。脂の
たっぷり乗った干物はもちろんすべて自家製で、干物3種類を組み合わせた定食(1,080円)など、リーズナブルな
価格のメニューが揃っているのも嬉しい。隣接する豊崎ホテルは同じ経営で、1泊朝食付7,020円から宿泊できる。
●7:30-15:00・17:00-20:30/定休なし/松崎町松崎495-7/Tel:0558-42-0773

 

県道16号・石廊崎(No.036)

◎正式名称/県道16号下田松崎線
◎区間距離/20km(下田市-南伊豆町)
◎冬季閉鎖/なし
◎撮影時期/11月下旬

アクセスガイド
西湘バイパス終点・石橋ICから下田までは、東海岸をゆく国道135号で約100kmの道のり。交通量はさほど多くないが、海沿いの曲がりくねった道なので、3時間はかかると考えておいた方がいいだろう。通行料は少々かさむが、伊豆スカイライン&国道414号のルートの方が時間的にも気分的にもスムーズに走れる。下田から県道16号・石廊崎を経由で松崎までは約50km。

観光情報
伊豆市観光協会天城支部 Tel:0558-85-1056
下田市観光協会 Tel:0558-22-1531
南伊豆町観光協会 Tel:0558-62-0141
河津町観光協会 Tel:0558-32-0290

 

文:佐々木 節/写真:平島 格

※料金・営業時間・問合せ先などは平成27年9月時点のものですので、お出かけの際には最新情報をご確認ください。また特に表示のないものは消費税8%税込み料金で、宿泊料は原則2名1室利用時の1名分の料金です。
LE VOLANT web編集部

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