市販型は2019年前半より発売開始
7月6日、トヨタは現在参戦している「カムリ」に代わり2019年よりスポーツカー「スープラ」でNASCARエクスフィニティ・シリーズに参戦すると発表した。新型スープラの市販車は、同年前半より順次、世界各国での販売を予定している。
トヨタの歴史において、長らくフラッグシップスポーツカーとして親しまれてきたスープラは2002年に生産を中止していたが、今年3月に「GR Supra Racing Concept」としてジュネーブショーにて復活。市販モデルに関しても、近い将来の復活を示唆していた。世界のモータースポーツシーンで活躍していたスープラは、生まれ変わってもその伝統を引き継いでいく。
NASCARは米国で人気の高いレースとして知られており、7月5日にはNASCARカップ・シリーズ第18戦と、エクスフィニティ・シリーズ第16戦が開催されているフロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで参戦予定のスープラを公開。エクスフィニティ・シリーズへの参戦は、2019年シーズンの開幕戦となる2月のデイトナビーチを計画している。
NASCAR仕様のスープラは、米国のモータースポーツ活動拠点である米国トヨタ・レーシング・デベロップメント(TRD)と、南カリフォルニアに拠点を置くCalty Design Research, Inc.が開発とデザインを担当した。トヨタは2004年より「タンドラ」で、2007年からはカムリでNASCARに参戦しており、2019年はスープラを投入することで、3つのシリーズに異なる車種(カムリでモンスターエナジーシリーズ、スープラでエクスフィニティ・シリーズ、タンドラでキャンピングワールドシリーズ)で参戦することになる。