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アウディがフォーミュラEのタイトルを獲得

最終戦でわずか2ポイント差の大逆転!

フォーミュラE選手権の2017/2018シーズン最終戦となる第12戦が、7月15日ニューヨークで開催。このレースで「チーム・アウディスポーツ・アプト・シェフラー」は見事な逆転劇を演じ、チームタイトルを獲得した。

2連戦となるニューヨーク最終ラウンド前にあったトップチームとの差は33ポイント。もはや挽回は困難な状況に見えたが、アウディはこの2連戦で1-2フィニッシュを含めて表彰台に4度上がり、獲得可能な最大ポイント94ポイントの内の実に78ポイントの奪取に成功した。

その結果、チームタイトルの行方は最終戦のファイナルラップにまでもつれ込んだが、わずか2ポイント差でアウディはフォーミュラEのチームタイトルを獲得したのである。

土曜日と日曜日に2連戦が行なわれた最終ラウンドは、ニューヨークのマンハッタンを一望できるブルックリンの市街地コースで開催。日曜日のレースで、ドライバーのルーカス・ディ・グラッシは2位でチェッカーを受けた。これにより、ディ・グラッシは、7戦連続で表彰台を獲得してドライバーズランキング2位を確定させた。今シーズン、ディ・グラッシは、最初の4戦ではポイントを獲得することができなっかったが、第6戦以降はすべてのレースで表彰台に登っている。

また、ディ・グラッシはフォーミュラE参戦の通算戦績として合計611ポイントと27回の表彰台を獲得しているが、これは初開催から4年が経過したフォーミュラEで歴代トップとなる。

チームメイトのダニエル・アプトは、3位でフィニッシュし15ポイントを獲得。さらに、ファステストラップも記録して1ポイントを追加し、最終戦での劇的なチームタイトル獲得に大きく貢献した。なお、アプトがファステストラップを記録したのはこれで4回目となり、今シーズンもっとも多くのファステストラップを記録したドライバーとなった。また、「チーム・アウディスポーツ・アプト・シェフラー」は、12戦開催されたレースの内、7戦でファステストラップを記録。チーム記録を達成している。

アプトは今シーズン2回の優勝を果たし、最終ラウンドのニューヨークでさらに2回表彰台に登壇して合計120ポイントを獲得。彼の4年のキャリアで最高位となるドライバーズランキング5位を確定させている。

技術パートナーのシェフラーは、フォーミュラEの最終ラウンドにおいて来シーズンの見通しを発表している。土曜日の夕方、ニューヨークの摩天楼のなかで開催したイベントにおいて、駐米ドイツ大使のDr.エミリー・ヘイバーを含む約300人のゲストが招かれ、新しいアウディe-トロンFE05のプロトタイプが披露された。このマシンはシェフラーとアウディが再びタッグを組んで共同開発したパワートレインを搭載。第2世代に進化したマシンで戦うフォーミュラE選手権の2018/2019シーズンは、今年12月の半ばにサウジアラビアの首都、リヤドで開幕する。

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