BMW Group – 100 Masterpieces
創業から100周年を迎えたBMW社がその歴史の中で生み出したマスターピース(名作)100種を自ら厳選紹介する、大変意味深い記念資料集。
1916年の航空機用エンジンメーカーとしてのスタートから「303」に始まる名車とR32からのオートバイプロダクツの数々。そしてミッレミリアなどレースでの勝利と、ミュンヘンを中心とした開発製造拠点の構築などを時系列的に解説する。CIデザインはもちろん週4日制の独自勤務シフトや早期退職制度など、労務内容まで言及し名作に数え上げる。盤石に見えるBMWにも苦難の時代が有り、それを支えたのは培った知恵と優れた人材であった。その経験が息づく名作の数々から、企業理念が通し見えるようになっている。
12万人を超える従業員に向けた「内向き」のプロモーション要素も感じさせるものの、同社ミュージアムで開催された同名展示会を紙上体験できるチャンスとなる一冊。途中15頁×2個所のグラビアページも魅力的な、今後100年のBMWを占う材料となる資料集である。
BMW Group – 100 Masterpieces
著者など:Andreas Braun(著)
出版社:Hirmer Verlag
ハードカバー/W328×H277/カラー・モノクロ/235p/英・独語併記
8,812円 (税込)