最新メルセデスの流儀を漏れなく投入!
メルセデス・ベンツのクロスオーバーSUV、「GLCクーペ」のアップデート版と思われるプロトタイプが初めてカメラに捉えられた。そのテスト車を見る限り、来るべき改良版はおもにフロントマスクを中心に手が加えられている模様だ。
実際、リア回りについてはテールランプのみにテーピングが施された程度だがフロントはバンパー部を中心にカムフラージュが入念。大ぶりなカバーが装着されているので、現状のディテールはまったく分からない。しかし注目すべきは、ほぼ剥きだしな状態のヘッドライト。周囲を縁取る上下のL字型デイタイムライト内に3連式のLED(とおぼしき)ライトという組み合わせは、従来のメルセデスでは見られなかった手法だ。また、テーピングされたテールライト下部には新たにリバースライトもレイアウトされている模様。今回、捉えられたのはクーペ仕様だったが、これらのディテールはSUVボディの「GLC」にも採用されるだろう。
一方、室内回りは12.3インチのデジタルディスプレイや10.25インチのインフォテイメントシステムのほか、シンプルに操作感が向上する新形状のタッチパッドが搭載。また、「Eクラス」や「Sクラス」同様、タッチコントロール機能を持つ3スポークの新ステアリングホイールも装備。インターフェイスは、最新メルセデスに共通する手法に統一される。
また、パワーユニットのアップデートも期待できる。現行モデルで最高出力241ps、最大トルク369Nmを発揮する北米仕様の2リッター4気筒ターボは、最高出力が255psへと向上するという話があるほか、Sクラスや最新の「Cクラス」で日本にも導入された48Vマイルドハイブリッドの採用も予想されている。そのアップデート版GLC、およびGLCクーペのワールドプレミアだが、現状では2018年内という説が有力だ。