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「メルセデス・ベンツ・ヴィジョンEQシルバーアロー」が登場

750psを発揮するEVスポーツコンセプト

ダイムラーは、8月18日から26日まで米国カリフォルニア州モントレーで開催されたイベント群、モントレーカーウィークにおいて、コンセプトモデル「メルセデス・ベンツ ヴィジョンEQシルバーアロー」を発表した。

このモデルは、1937年のレーシングカーであるメルセデス・ベンツW125に代表される、通称「シルバーアロー」へのオマージュとして作られたEVのシングルシータースポーツコンセプト。

1930年代、メルセデス・ベンツのレーシングカーはすでに300km/hの最高速をマークし、その技術力の高さを誇っていた。この速さの実現に寄与していたのが流線型のスタイリング。そしてボディをシルバーにペイントしていたことから「シルバーアロー」と呼ばれるようになった。

今回公開されたコンセプトモデルは、全長約5.3×全幅約1mというナローボディに、750psを発揮する電気モーターを搭載。バッテリーはアンダーボディに搭載され、1回の充電で約400kmの走行が可能だ。

低く、滑らかなラインを描くボディもさることながら、ホイールのデザインも特徴的。ローズゴールドにペイントされたこのホイールは軽量なアルミ製で、スポークは1本あたり168本を数える。またホイールの半分はアルミのカバーで覆われている点も特色だ。タイヤサイズは前255/25R24、後305/25R26。タイヤは特別にスターパターンをトレッドに刻むピレリ製だ。


ドライバーはコクピットを覆うパネルを前方にスライドさせて乗り込むというユニークなスタイルが特徴。シートやステアリングにはレザーを、各部のパネルにはアルミを、そしてキャビンフロアにはウォールナットウッドが用いられている。これは往年のシルバーアローに用いられた素材だ。ワイドスクリーンのディスプレイをはじめ、デジタル技術の導入は惜しみない。

ステアリングホイールの内側に備わるタッチスクリーンでは、走行モードの切り替えができるほか、人工的に作り出すエキゾーストサウンドが選べ、現代のF1マシンやメルセデスAMGのV8エンジンのサウンドを奏でることが可能だ。

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