レースシーンではお互いにしのぎを削り合うメーカー直系のモータースポーツ部門が一堂に介し、アフターマーケットの発展に向けて手を結ぶ。「ワークスチューニンググループ合同試乗会」がそんな志のもとに群馬サイクルスポーツで開催された。
一級品のハンドリングを持つ者たちが勢揃い
トヨタはTRD、ニッサンはニスモ、ホンダは無限、スバルはSTIと、各メーカーのワークス系チューナーが開発したコンプリートカーや、パーツを装着した車両が一堂に介し、試乗できるイベント「ワークスチューニンググループ合同試乗会」が、日本のニュルブルクリンクと称される群馬サイクルスポーツセンターを舞台に開催された。
そんな中で個人的に印象に残ったのが、WRX STIタイプRA-RにSTIパフォーマンスパッケージを装着したコンプリートカーだ。ステアリングを切ったら切った分だけ正確に動き、安定した気持ちの良いハンドリングに仕上がっていた。またブレーキやアクセルの操作に対しても動きがスムーズでクルマを思い通りに走らせることができるのだ。一方で、600psのGT-RニスモNアタックパッケージAキット装着車が異次元の速さだった。コース幅が狭く、路面のギャップがある群サイでは、楽しいというよりスリリング……。全開で走るには、腕を磨いてからのが良さそうだ。
ちなみに、以前はチューンドカーやチューニングパーツいえば、スポーツ系のモデルが主流であったが、最近はミニバンやSUV系へのモディファイも増加しており、実際のセールスも好調だという。
今回紹介したマシンたちは、どれも本当に一級品のハンドリングを持つ者たちばかりだ。そして走行会「ワークスチューニング・サーキットデイ」に行けば、実際にこれが体験できるはずである。