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20台限定の「DS3カフェレーサー」はワイルドな仕立て?

プジョー・シトロエン・ジャポンは、「DSオートモビル」のコンパクトカーDS3にカフェレーサーをモチーフとするカスタマイズを施した「DS3カフェレーサー」を発表。全国のDSストア、DSサロン、そしてDSアーバン東京にて販売を開始した。 消費税込みの車両本体価格は305万円となっている。

DS3は、乗る人の個性を強調するパーソナルかつスタイリッシュなコンパクトカー。2010年5月のDSシリーズ市場投入第一弾として登場以来、日本でもパーソナライゼーションを活用したさまざまな限定車が話題となっている。

 

今回のDS3カフェレーサーは、よりワイルドなテイストを強調したカスタマイズモデルとしてマットブラックに処理したDSウィングのグリル、ルーフトップやDS3を特徴づけるサイドのシャークフィンに施されたグラフィック、ナッパレザーのウォッチストラップシートなどを誂えた特別仕様となっている。

モチーフは“カフェレーサー”。1960年代に英国エースカフェを中心に興ったモーターサイクルカルチャーのひとつで、市販モーターサイクルの装備品をはぎ取り軽量化と当時のレーシングスタイルを取り入れたカスタマイズしたバイクでカフェからカフェへと巡ったワイルドなライダーたちのライフスタイルが、大きなムーブメ ントとしてヨーロッパのみならず世界中に広がったもの。

 

現在では時代性を取り込み、モーターサイクルにとどまらない一つの大きなファッショントレンドを形成するに至っているが、DS3カフェレーサー は、そんな世界観をDS3というキャ ンバスに表現したファッショナブルな一台となっている。

最大の魅力は、ネオ・ヴィンテージ感溢れるグラフィックの数々。ルーフトップにはDSオートモビルの祖であるDSが生まれた1955年を示すローマ数字のMCMLV(M=1000、CM=900、L=50、V=5)とヴィンテージ風にデザインしたDSの文字、車名からとった3の周りにはWRCでの勝利を象徴する栄光の月桂冠、さらにカフェレーサー発祥の地であるエースカフェのロゴのクローバーなどをグラフィック化。DS3ならではのドアのシャークフィンにも、月桂冠と3の文字があしらわれる。

 

そんなカフェレーサーのスタイルを現代流に再解釈したグラフィックを手がけたのはブルーノ・ミショー。ミショーは、ボルドー在住のタイポグラフィ・グラフィックアーティストで、そのタ イポグラフィーに関する膨大な知識は印刷技術以前のレタリングテクニックやスタイル、さらにはギヨーム・アポリネールのカリグラムなど、かつてのフランスの芸術作品と様式全般におよび、それらをミショー流に再構築・再解釈することでモダンかつクラシックな独自の世界を作り上げている。

 

また鉛筆、筆、インク、カッター、糊などを駆使し、あえてこの時代にすべて手作業で作品を仕上げていくと いう、職人的な“手仕事”にこだわる制作スタイルは、まさにDSオートモビルのブランドに流れる通奏低音のひとつ、サヴォワフェールのありようそのものである。

DSオートモビルではインテリアも魅力のひとつとなっているが、DS3カフェレーサーでもスペシャルなあつらえとなる。

シートはDSオートモビルのシグネチャーでもあるウォッチストラップをモチーフとしたナッパレザー仕立てで、そこにヴィンテージを想起させるクレームパルテノンのダッシュボードカラーとブルーノ・ミショーのグラフィックがという組み合わせ。

そこに現代のモビリティならではのCarPlayとAndroid Autoに対応したタッチスクリーンが同居することで、DS3カフェレーサーのインテリアはモダンとクラシックが融合したネオ・ヴィンテージともいえるテイストとなっている。

さらにフロントグリルを形作るDSオートモビルの象徴、DSウィングは、このモデルだけのマットブラック塗装にカス タマイズ。ボディサイドモールもまたクロームからマットブラックとし、ワイルドなテイストをプラス。ドアミラーカバーとドアハンドル、17インチアロイホイールもブラックでコーディネートされディテールにもこだわりが感じられる作りだ。

オーナー向けの専用ノベルティも用意

ちなみに、このDS3カフェレーサーではオーナーのためのノベルティとして、シルクスカーフとポケットチーフも付属。これは、ブルーノ・ミショーがこのクルマのために手がけたモノグラムをあしらったスペシャルアイテムとのこと。スカーフのサイズは 90×90cm、チーフは32×32cmとなっている。

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H.Tanaka

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