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「レクサス・デザインアワード2019」の審査員/メンターが決定

従来よりも多様なメンバー構成に

世界の次世代を担うクリエイターを対象とした国際デザインコンペティション、「レクサス・デザインアワード」の全審査員とメンターが決定した。レクサスによれば、今年もアート、デザイン、テクノロジーなどさまざまな分野のリーダーやイノベーターを迎え、例年よりもさらに多様な審査員・メンター陣を結集させているという。これら分野の専門家の参画は、革新的な技術やテクノロジーを用いて新しい驚きや感動の提供を目指すレクサスの姿勢を示している。

新たに審査員として参画するジョン・マエダ氏は、世界的に有名な講演家、作家、起業家として活躍しているほか、パブリッシングプラットフォームの開発会社であるオートマティック社のコンピュテーショナル・デザインおよびインクルージョン部門のグローバルヘッドとして、デザインとテクノロジーの融合を追求している。マエダ氏のほか、過去にも審査員を務めた建築家のデイヴィッド・アジャイ氏、ニューヨーク近代美術館(MoMA)建築・デザイン部門のシニアキュレーターを務めるパオラ・アントネッリ氏、レクサス・インターナショナル・プレジデントの澤良宏を含めた4名が審査を担当する。

メンターとしては、先日発表されたセバスチャン・ロング氏に加え、建築家・デザイナーのファビオ・ノヴェンブレ氏、デザイン事務所ナーバスシステムの共同創立者でありジェネラティブデザインの先駆者であるジェシカ・ローゼンクランツ氏、そして著名な建築家を多数輩出してきた建築事務所OMAでパートナーを務める重松象平氏が新たに参画した。

レクサス・デザインアワードはイタリアのデザインメディア、「designboom」とコラボレーションのもと世界で活躍するクリエイターをメンターに迎え、受賞者にメンターシップ制度を提供してきた。今年度は2019年1月に6名のファイナリストを発表し、世界有数のデザイン拠点であるニューヨークに集結。経験豊富なメンター陣から多角的なアドバイスが受けられるほか、世界で活躍するクリエイターのプロダクトデザイン、製造、クリエイティブスキルに関する知識と経験に触れ、ファイナリストの技術やアイディアをプロトタイプ化。「ミラノ・デザインウィーク2019」に展示する機会が提供される。

ファイナリストはニューヨークでの各メンターとのワークショップや、その後の個別指導を経て、デザイナーとして世界的な成功を収めるための技術や知識を身につけ、想像を現実のものにする力を養う。レクサスでは、そんなメンターシップ制度を通して伝えられるメンターの豊富な経験値が、次世代のクリエイター育成にとって刺激的なものとなることを期待している。

 

レクサス・デザインアワードは、今回で通算7回目。毎回、デザインやテクノロジーの力で豊かな社会とより良い未来を創造する革新的なアイディアを募集しており、全世界の次世代を担うクリエイターから注目を集めている。応募作品は、レクサスブランドとして重視する3つの基本原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかという点を審査基準として評価。今回は、応募作品の中から6作品を入賞作品として選定。すべての受賞者に対し、応募したアイディアをベースにしたプロトタイプの制作費として最大300万円が提供されるほか、世界的クリエイターとのメンターシップを実施する。また、入賞者6名をファイナリストとしてイタリア・ミラノで開催されるミラノデザインウィーク2019に招待し、レクサス会場においてプロトタイプ作品を展示。現地で入賞6作品の中からグランプリを発表します。なお、入賞者は2019年1月発表予定。

 

審査員プロフィール

デイヴィッド・アジャイ/建築家

タンザニア生まれ。建築材の独創的な使用や高度な彫刻能力を活かし、芸術家としての感性とビジョンに富んだ建築家として高く評価されている。2000年に自身の事務所アジャイ・アソシエイツを設立。2017年にはエリザベス2世によって大英帝国勲爵士(ナイト)に叙任され、TIME誌の「2017年、世界で最も影響力のある100人」のひとりとして紹介された。

パオラ・アントネッリ/ニューヨーク近代美術館MoMAシニアキュレーター

1994年よりニューヨーク近代美術館(MoMA)勤務。現在、研究開発部門責任者であると同時に、建築、デザイン部門のシニアキュレーター。展覧会のキュレーション、執筆、講演会など世界中で活躍。カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ハーバード大学院デザイン科、ニューヨークのデザインスクール「MFA Products of Design」で教鞭をとる。現在は、第22回トリエンナーレ・ディ・ミラノの準備に取り組んでいる。

ジョン・マエダ/テクノロジスト

デザインとテクノロジー産業を牽引するアメリカ人実業家。グーグル社の先進テクノロジー・プロジェクト(ATAP)のメンバー、世界経済フォーラムが組織する「新しい成長モデル」に関するグローバル・アジェンダ・カウンシルなどを歴任。直近では、イーベイ(eBay)社のジョン・ドナヒューCEOのアドバイザーを務めた。

澤 良宏/レクサス・インターナショナル・プレジデント

米国駐在、内外装デザインを経て、異色のデザイナー出身チーフエンジニアとしてアイゴの開発を担当し、2017年4月にインターナショナル・プレジデントに就任。エンジニアリングからデザイン、商品企画まで、自動車事業のさまざまな側面を率いてきた経験をもとに、レクサスの商品・ブランド活動の両面において陣頭指揮を執る。

メンター・プロフィール

ファビオ・ノヴェンブレ/建築家・デザイナー

南イタリア出身。自身のスタジオを1994年に創立し、以降ドリアデ、ヴェニーニ、カルテルなど一流のモダンデザイン企業とコラボレーションしてきた。ブルマリンやスチュアート・ワイツマンなどのファッション・ブランド向けにインテリア、ショールーム、ブティックのデザインを、そしてACミランなどの組織向けに建築も手がけた。

ジェシカ・ローゼンクランツ/アーティスト、デザイナー、プログラマー

科学、アート、そしてテクノロジーの交差点で活動するジェネラティブデザイン・スタジオであるナーバスシステムを共同創立。ローゼンクランツの作品は、「WIRED」、「ニューヨーク・タイムズ」、そして「ガーディアン」など数多くのメディアに取り上げられ、さらにニューヨーク近代美術館(MoMA)、クーパーヒューイット国立デザイン博物館、そしてボストン美術館などの常設コレクションに収蔵されている。

重松 象平/建築家OMAニューヨーク、パートナー兼ディレクター

建築家として、これまでにケベック美術館やマイアミのファエナ・アートセンターなどの文化施設の設計を手がけたほか、アーティストとのコラボレーションを実施。現在、サンフランシスコ、ニューヨーク、マイアミにおいて高級高層ビルを、そしてサンタモニカにおいて複合施設のデザインに着手しており、ハーバード大学デザイン大学院においてデザイン批評家としても活動している。

セバスチャン・ロング/デザイン・ディレクター

エスタブリッシュド&サンズのデザイン・ディレクターで、数々の賞を受賞しているプロダクト・デザイナー。家具、照明、アクセサリー、ギャラリープロジェクトなど、幅広い分野で成功を収めているほか、製造業者としては、コンテンポラリーデザインの分野で注目されるさまざまなクリエイターとコラボレーションしている。

H.Tanaka

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