ついにルーフ全開でエンブレムも露出
「ポルシェ718ボクスター」に初設定となる最強モデル、「718ボクスター・スパイダー」の最終プロトと思われるテスト車がカメラに捉えられた。テスト車はバンパー回り、たとえばフロントのコーナーエアインテークに装着されるLEDデイタイムランニングライトやリアのディフューザー周辺にテープによる擬装が残された状態。
しかし、これまでは隠されていたボンネットに輝くエンブレムやリアの「PORSCHE」ロゴが露出。また、新型「911」のプロトタイプでも見られた「PCCB」(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)が装着されていることも確認できる。もう、公開の準備は完了といったところだろう。
となれば、注目したいのはその時期だ。同じくワールドプレミアを控える「718ケイマンGT4」との同時公開の予想もされていたが、ここへきて発表タイミングが流動的になってきた。パリ・モーターショーでは「911スピードスター」が公開されたが依然、新型「911」は未発表。それだけに、718ボクスター&ケイマンのスパイダーの時期が読みづらくなった。最短では11月のロサンゼルス・モーターショーとなりそうだが、あるいはオンラインでの先行公開もあり得るだろう。
既報の通り、その心臓部には6速MT及びオプションのPDKと組み合わされる4リッター水平対向6気筒ユニットを採用。最高出力は400ps程度を発揮すると見られる。これは、現行「911GTS」の365psや先代スパイダーの375psを大幅に上回るスペックとなるだけに、718のみならず歴代ボクスターでも最強の存在となることは間違いない。