コラム

突撃リポート【中国・天津で見た】何でもアプリなクルマ生活

キャッシュレスここに極まる!

現代の中国といえば、スマートフォンで決済できる「WeChatペイ」や「ALIPAY」などが普及し、どこでもキャッシュレス、大きな店だけでなく屋台でも使えるどころか現金を扱わない屋台もあったり、扱ってくれても嫌な顔をされたりすることが多々あります。友人同士でお金のやりとり(ライアーゲーム的に表現すると”マネーのやりとり”)もできるしワリカン機能もあります。なので、キャッシュレスが浸透した何でもアプリな生活に関して、「中国に比べて日本は遅れてる!」と、主にIT筋発信のニュースがアオるわけですね。
そんな中、わたくし流浪の突撃リポーターである大田中は、天津のカーライフでも「ホンマでっか!?」な現実を見てしまったのです。

パーキングメーターもアプリ

すべての駐車枠には番号が割り振られていて、それは駐車チケットにも明記されている

ワイパーに挟まれた駐車料金請求チケット。向こう側に見えるのは北京への入車許可証

例えば、路上の駐車可能な枠にクルマを駐めて離れます。
戻ってみると、QRコードが印刷された紙がワイパーに挟んであり、それを読まそうとするころには、どこからともなくおじさんがやって来ます。スキャンして支払を済ませ、「支払ったよ」とおじさんに画面を見せると、おじさんの端末にも支払情報が送信され、領収書を受け取りそれで完了。

スマホでQRコードを読みとりピピッと支払い完了

ちなみにこのおじさんは現金を一切扱わないので、中国に銀行口座を持てない外国人旅行者は駐車できないことになるのですが、この国では外国人旅行者には運転を認めていないので不都合はないのでしょうね。

黄色と青の制服が駐車管理員の証ですね

罰金もアプリで

現代の中国だからまあそんなこともあるだろうな~、とは思いましたが、さらに驚きのエピソードが。
この中国訪問の際に案内してくれた現地の友人が、とあるアプリをチェックしていることに気づいたので、それは何かと訊いてみたところ、「警察アプリだあよ」との回答。

このアプリには違反情報や罰金情報がリアルタイムで送られ、何月何日何時何分どこでどんな違反をして罰金がいくらで、点数をいくら引いたかが本人に通知するようになっています。ドライバーは全員このアプリをインストールしているとのこと。もちろんその場で支払えるし、もし支払わなければ、クルマの車検が通らなかったり、追徴金を取られたりと恐ろしいことになるので、たいていのドライバーは見た瞬間に支払うそうです。

パトカーが巡回して路上のクルマを根こそぎ撮影しているシーンを見ますが、その時も、駐車枠(それぞれの枠に固有の番号が振られているのでわかる)以外に駐めてあるクルマや、枠外の違法駐車や規定以上の長時間駐車しているクルマも自動的に地引き網でさらうかのように根こそぎデータを取られるし、信号無視もスピード違反も、恐ろしい数の「監視カメラ」で現場を押さえてしまいます。その後はアプリに通知が来て……となるわけです。

ちなみにこの話には後日談があります。
帰国後に彼からメールが来ました。
「あなたを迎えに行った北京空港で、いけないところで長時間停車していたために、いま罰金通知を受け取りましたよ~。点数も引かれちゃっただよ~なかなか出てこないだから!」
彼は天津在住で天津ナンバーのクルマを所有しています。管轄地域が違うとややタイムラグがあるようですね。

スピード違反も1キロでもオーバーすれば罰金、それ以外も問答無用でしょっぴかれる国が多くあります。これに限らず、地元中国の人たちはわれわれ外国人が気づかないような監視下にあったり、不都合を受け入れていたりするので、当方の何気ない振る舞いが知らず知らずのうちに迷惑を掛けているかもしれません。気をつけねばなりません、ゴメンナさいね。

フォト:大田中秀一 S.Otanaka
大田中 秀一

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