清水和夫のDST

BMW 740i vs メルセデス・ベンツ S300h、両車とも「さすが」の見事なブレーキ性能とライントレース【清水和夫のDST】#70-3

両車とも「さすが」のひと言。見事なブレーキ性能とライントレースだ

 

MERCEDES-BENZ S300h
●制動距離:39.0m(★★★★★)

常識では「重いクルマは止まりにくく曲がりにくい」といわれるが、S300hは驚くほどのウェット旋回ブレーキ性能だった。直線ブレーキと同じようにウェットでも減速Gが高く、制動距離はわずか39m 。タイヤはBS製ポテンザS001と、一見スポーツタイヤに見えるが、転がり抵抗は小さい。だが、日本車が採用する低転がりタイヤとは違い、ウェット性能は十分に確保されている。強くブレーキを踏みながら、ステアリングを半径40mのラインに沿って切り込むと、多くの場合は10m前後ラインから離れてしまうが、S300hはステアリング操作に忠実なライントレースが可能。2度目はステアリングをやや先行させて操舵し、ブレーキを踏んだ。その時のABSのロバスト性は合格で、バラツキは少なかった。

BMW 740i
●制動距離:39.5m(★★★★★)

タイヤの残り溝は前後とも5mm台だが、新品では7mmなので7~8分山だ。今回の路面は水深2~3mmでコントロールしているので不安ではあったが、ブレーキを踏んだ瞬間にガツンと制動力が発生し、ウェットであることを忘れるほどグリップ力が高く、ハイドロプレーンも発生していない。最終的にはS300hよりも若干アウトに膨らんだ。タイヤはS300hと同じBS製ポテンザS001だが、サイズも構造もゴムの配合も異なる。とくに740iは20インチのランフラットという固いタイヤを履いているので、ウェットでは不利かと思われたが、実際にはハンディとなっていなかった。740iはクルマの基本性能の高さも光り、最上級モデルにふさわしい操縦性で安心感もあり、優秀なテスト結果となった。

ル・ボラン 2016年7月号より転載
LE VOLANT web編集部

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