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日立製作所が株を売却「クラリオン」がフランス企業の傘下に

日立オートモティブシステムズとの協力関係は継続

カーオディオメーカーの老舗であるクラリオンがフランス企業の傘下へ入ることが明らかになった。クラリオン株の63.8%を所有し、連結親会社であった日立製作所が発表したもので、公開買い付けによってその全株をフランスのフォルシアSAへ売却。今後クラリオンはフォルシア傘下の企業として開発および販売等を行なっていくことになる。新社名は「クラリオン・ヨーロッパ・S.A.S」。買収により、クラリオンは欧州での顧客基盤の拡大に期待を寄せる


フォルシアSAはフランスのPSAグループに属する大手サプライヤーで、連結決算でもプジョーシトロエンDS、オペル/ボグゾールと並んで業績などを公表している。35カ国、300カ所の拠点を持つフォルシア傘下に入ることでクラリオンは企業価値を高め、さらなる成長を見込めるとしており、一段とグローバル化が進むことになる。

今後、フォルシアの出資を受けてクラリオンはインフォティメントシステムやデジタルコクピットなど車載エレクトロニクスの強化を図っていく考えで、日立および日立オートモティブシステムズとの協力関係も継続。国内でもカーナビ、カーオーディオ分野での事業は継続していくとのことだ。

1940年創業の老舗オーディオメーカーというだけでなく、自動車サプライヤーとして世界の自動車メーカーにエレクトロニクス部品を提供してきたクラリオンが、フランス企業傘下でどう発展していくのか。見守っていきたい。

田畑修

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