最高出力1014ps、最高回転数は1万1100回転!
12月12日、アストンマーティンは現在開発を進めているハイパーカー「ヴァルキリー」に搭載するV型12気筒エンジンの詳細を明らかにした。
ヴァルキリーに搭載するエンジンは新たに開発された自然吸気式の6.5リッターV型12気筒で、最高出力は1000bhp(約1014ps)、最大トルクは740Nm/7000rpmを引き出す。最高回転数はなんと1万1100rpmというから、それはまさにレーシングカーのエンジンといっても過言ではない。
長年にわたるテクニカルパートナーである「コスワース」と共同開発され、アストンマーティンは内燃機関の究極を形にした。この新しいV12エンジンはハイブリッドシステムと組み合わされることになるが、その詳細は今のところ発表されておらず、同社では開発プログラムの後半に明らかにするとしている。
F1で培ったコスワースの専門技術は、206kgにとどめたエンジン重量の面でも証明されている。この重量は、コスワースが手がけたF1マシン用3リッターV型10気筒ユニットより97kgも軽く、仮にそのまま排気量を6.5リッター拡大した場合でも210kgになるという。
それを実現するためにクランクシャフトは、アストンマーティンが過去に発売したスペシャルモデル「One-77」のエンジンに使用されたものより50%も軽く仕上げている。
ヴァルキリーに関しては、すでにデザインプロトタイプが発表されているが、最終的な完成形はまだ明らかにされていない。今後ハイブリッド化されるこのV12エンジンとともに、どんな姿、そしてパフォーマンスを実現するモデルに仕上げられるのか。期待は膨らむ。