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突撃リポート【InnoTrans 2018】会場で出会えたウニモグたち

現場で活躍するウニモグ

2018年9月18日~22日の4日間、ドイツ・ベルリンにて世界最大級の鉄道関係の展示会「InnoTrans(イノトランス)2018」が開催されました。主催者によれば世界61カ国から3,062社の出展があり、146のワールドプレミアがあったと発表されています。

鉄道車両とその技術が主たる展示であることは間違いありませんが、運行に欠かせない裏方、目立たないところでもくもくと働く、「メルセデス・ベンツ・ウニモグ」もちゃんと展示されていました。“多目的作業用自動車”であるウニモグは、「多目的作業用」と称される通りさまざまなアタッチメントが取り付けられ、日本でも高速道路会社の保守車両や警察、消防などでも採用されています。

今回展示されていたのは、鉄輪を装備して一般公道も鉄道のレール上も走行できるいわゆる軌陸車。どんなタイプがあったのかを紹介していきましょう。

これはトラムが故障した際に出動する「U423型レスキュータイプ」。荷台には修理用の道具や部材をフル搭載して現場に向かうけれど、どうにもならない場合は車両を牽引して車庫まで戻れる頼もしいヤツです。

こちらの「U423型高所作業車」も緊急時にはトラムを牽引もできるし、車庫では操車(貨車などを引っ張って移動させるなど)もできる。まさにマルチタレントですね。

1,000トンまでの車両を引っ張れるパワーを持つ「U423型クレーン付き操車用」とU423型よりハイパワーな「U430型草刈車」。アーム先に備えた4枚の回転刃で沿線の草木を刈るザグロ社製アタッチメントを装着。ウッドチッパーやスプレイユニットも装着できます。

ツヴァイベグ社製軌道走行用ガイドローラーを装着した「U423型操車仕様」。タイヤがレールに直接駆動力を伝えるので牽引力が強い強い! フロントのツノが牽引用連結器で1,000トンまでの車両が牽引可能とか。

ウニモグではないけど、隣に展示してあったのでついでにご紹介。ポラリス社製ATV(4輪バギー)を軌陸車化したマシン。比較的軽いモノや作業員を乗せたトレーラーを牽引する作業に使われるそうです。

ウニモグ用アタッチメントは1,000種類とも言われていて、今回展示されていた鉄道用だけでも車両はそのほんの一部です。なかなか目にする機会はありませんが、見掛けたらスペックを調べてみると楽しいと思います。まあ、運転好きな鉄道ファンとしては、ウニモグ軌陸車で深夜の線路を自由に走ってみたいと思いますが、それはやってはいけない叶わぬ夢ですね……(笑)

大田中 秀一

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