フランスへのオマージュを表現した世界20台の限定車
2月7日、ブガッティはブランド創立110周年を記念して、限定モデル「ブガッティ・シロン・スポーツ110 ans Bugatti」を発表。世界20台限定で発売することを明らかにした。
この限定モデルは、ブランドの本拠地であるアルザス地方モルスハイムのあるフランスへのオマージュとして、ドアミラーカバーやリヤウイング内側、シートといった内外装の随所にフレンチトリコロールカラーがあしらわれているのが特徴。フロントフードを含むボディはカーボン製で、スチールブルーカーボンに染まるボディが独特のルックスを実現している。
ホイールはマットブラックカラーで、その奥に見えるブレーキキャリパーはフレンチレーシングブルーにペイント。フューエルキャップはアルミ製サンドブラスト仕上げで、「110 ANS BUGATTI」のエンブレムが刻まれている。
2トーンカラーのシートにも、フューエルキャップと同様のエンブレムが入るなど、特別なモデルであることを主張。インテリアトリムやシートに使用したマテリアルは、レザーとアルカンターラのコンビネーションとなっている。
ブガッティは、1909年に創業者エットーレ・ブガッティが最初に手がけたレーシングカー「タイプ10」からスタート。1947年のエットーレの死後、ブランドは一旦終焉を迎えるが1987年にイタリアの実業家ロマーノ・アルティオーリが商標を入手。モデナに「ブガッティ・アウトモビリ」を設立して、エットーレの生誕110周年にあたる1991年にEB110を発表。その後、財政破綻に追い込まれ1995年に倒産。1998年にフォルクスワーゲングループが商標権を手に入れ、「ブガッティ・オートモビルズ」をフランスに構える。2005年のヴェイロン、そして2016年にはヴェイロンの後継となるシロンが発表されたのは記憶に新しく、スーパースポーツカーにおける確かなプレゼンスを示している。