伝統のデザインアイコンが消滅か?
日本ではセダンの新型が発表されたばかりの「BMW3シリーズ」だが、今年のジュネーブ・ショーではワゴンボディである「ツーリング」のワールドプレミアがウワサされている。
今回は、そんなデビュー間近となったツーリングのテスト車両をキャッチ。その外観だが、無防備に露出したフロントエンドとは裏腹にリヤはガッチリとカモフラージュ。テールランプがL型であることやルーフスポイラーの形状は確認できるが、BMWの新型ということで気になるのはリヤクォーターウインドーだ。
BMWというと、グラスエリアサイドの後端デザインは「く」の字状に折り曲げた通称「ホフマイスター・キンク」が伝統になっていたが、昨年登場した新型「8シリーズ」ではそれが消滅。そして、テスト車を見る限りでは新型3シリーズ・ツーリングでも独特な形状は確認できない。果たして、セダンに次ぐ傍流とはいえ主力である3シリーズで長年使われてきたアイコニックな造形が生き残るのか否か。その結末には注目したいところだ。
一方、ハードウェアについては「CLAR」プラットフォームを採用。ボディは現行モデルから50kg以上の軽量化が図られるほか、ホイールベースも延長。後席フットスペースに加えラゲッジスペースも拡大など、実用性は大幅に向上している模様だ。
パワートレインは、最高出力184psと258psを発揮する2リッター直列4気筒ガソリンターボや最高出力150psと190psを発揮する2リッター直列4気筒ディーゼル。最高出力387psを発揮する3リッター直列6気筒ターボに加え2リッター直列4気筒+電気モーターのPHVがラインナップされる模様。さらに航続距離278マイル(450km)の「30e」、航続距離341マイル(550km)以上と思われる「40e」といったピュアEVの設定も期待されている。