ベース車同様、ホイールベースは80mm延長
先代GLEをベースとしたメルセデスのアッパーミッドクロスオーバー、「GLEクーペ」のリニューアルが迫っている。今回は豪雪のフィンランドでテスト車両が補足された。ベースとなるGLEは、すでに昨年のパリ・サロンで発表済み。当然、GLEクーペとしては2代目となる新型も、その現行GLEがベースだ。
プラットフォームはメルセデスの最新世代へと移行、ホイールベースは80mm延長された2995mmとなることが予想される。現行GLEは始祖のⅯクラス時代から数えても初となる3列シートを採用したことでも話題を呼んだが、クロスオーバーモデルのクーペの場合、シートレイアウトは従来通り2列のみとなるだろう。
そのスタイリングは、基本的にGLEをベースとしながらグラスエリアをクーペ風とする流儀を踏襲。ただし、テスト車を見る限りピラー類は一層傾斜が強くなっているようでクーペらしさは現在のGLEクーペより強まっているようだ。また、ライト類の基本構成も現行GLEと変わらないようだが、ランプユニットのデザインをクーペオリジナルとすることで以前より独自性が強調されているようにも見える。
搭載されるパワーユニットは、48V電装を組み合わせた367ps/500Nmの3L直列6気筒ガソリンターボや、同じく直列6気筒の3Lディーゼルターボ(286ps/600Nmと340ps/700Nmの2つのスペックを用意)などが用意される模様。また、トップモデルとして571ps、612㎰を発揮するV8ツインターボの4Lを搭載したメルセデスAMGモデル、「GLE63クーペ」や「GLE63Sクーペ」も当然ながら用意されるはず。あるいは、レギュラーモデルと“ロクサン”のギャップを埋める存在として「53」シリーズも用意されるかもしれない。そのラインナップが明らかになるのは2019年内となるはずだ。