特集

新型ジムニーの街乗りからオフロードまでストレスを感じさせない作り込み【ジムニー天国 2019】

ハイレベルなフツーを演出しオフもイケる通勤快速

今回、ジム天初参加となる愛知県豊田市のワイルドグースは、かなりの老舗で車種問わずさまざまなチューニングを行っている。ジムニーは店長の北風氏が興味を持ったことから始まり、現在では各種セルフ系トライアルにエントリー。今シーズン、JAFTAのシリーズ戦でチャンピオンを獲得! そんな北風氏が持ち込んだ新型ジムニーのコンセプトは、通勤快速プラス週末オフロードだ。普段遣いに不自由なく、週末に仲間と一緒に河原や山で楽しく遊べる仕様とのこと。

大容量バンプストップを装着し、オフ走行に対応。オフでのみ作用するセッティングだ。

プロコンプのES1000をチョイス。このコイルにはなかなかのフィッティングだ。

リアショックの下部をチョイあげすることで、ロールフィール、ストロークに貢献する。

まずはオンロードからインプレ開始だ。ストリートメインということでスタビは装着したまま。今回のスペックは2インチアップで、オンロード比率が高めと聞いていた。実際に乗ると、車高が上がっているにも関わらずノーマル然としている。違和感がまったくない。「車高を上げる」イコール「重心が上がる」なので、ロールやピッチングの特性にノーマルとは異なるフィーリングが発生するがこのクルマにはほとんどない。むしろ不快なロールがほぼないのだ。それでいて乗り心地はソフト。ステアリングの特性はニュートラル。チューニングマシンに乗るぞ! という気合が空回りするほど自然な挙動。エントリーユーザーにはもっともありがたいフィールと言える。

キャスター角はキャスターブッシュで補正。エントリーユーザー向けスペックとなっている。

今回、唯一といえる6.50-16サイズのジオランダー。外径大き目の渋いチョイス。

次にオフロード。スタビ装着車なので、ストロークが期待できないと思いきや、けっこう動く。まだ新型には珍しい6.50-16というサイズを履き、グイグイ走る。よく見ると大容量バンプなど、走りに必要な装備はキッチリしてて、さすがチャンピオンと思わせるメニュー。今後、3インチアップもラインナップに加え、オフメインの味付けを行うとのことだ。

テストドライバー:那須一博 ジムニー天国2019より転載
LE VOLANT web編集部

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