創始者の長男ジャン・ブガッティの生誕110周年を記念
ブガッティは3月5日に開幕したジュネーブ・モーターショー2019において、ワンオフモデルの「La Voiture Noire(ラ・ヴォアチュール・ノワール)」を初披露した。
このモデルは、ブガッティの創始者エットーレ・ブガッティの長男であるジャン・ブガッティの生誕110周年を記念したもので、シロンをベースとしている。
デザインのモチーフは、ジャン・ブガッティがデザインを手がけた「タイプ57SCアトランティック」。このモデルを現代的に再解釈し、快適な長距離ドライブを実現するグランドツーリングカーに仕立てたとのこと。
カーボンファイバーが多用されたことにより、ボディは深みのあるブラックカラーをまとう。パワートレインはベース車のシロンと同じで、1500ps/1600Nmを引き出す8L W型16気筒4ターボと7速デュラルクラッチトランスミッションの組み合わせだ。
同社のステファン・ヴィンケルマン社長は、次のようなコメントを発表している。
「ブガッティはブランドの未来を形作るために邁進します。美しさや情熱、驚きに満ちた未来になるでしょう。ラ・ヴォアチュール・ノワールは、グランツーリスモの精神を現代的に解釈したもので、完璧な技術と完璧なデザインへのオマージュです。それはクルマで旅行するための最もエレガントで最速の方法でもあります」
ブガッティは同ショーでこのワンオフモデルを発表することで、世界で最もパワフルで、最も豪華で、そして最も高級なハイパースポーツカーを作るブランドであることを改めてアピール。1台のみが販売されるこの「ラ・ヴォアチュール・ノワール」、販売価格は1100万ユーロ(約13億9000万円)と発表された。